中3 2学期 期末テスト対策 part2 中学英語の勉強法




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中3 2学期 期末テスト対策 part2

中3 2学期 期末テスト対策 part2

関係代名詞は後ろの部分が前にある名詞を修飾するので、分詞との書きかえがよくテストでは出題されます。
また関係代名詞に「that」がありますが、これと接続詞の「that」を見分ける問題もよく出されます。
今回はこの2点について違いをみていき、使いこなせるようになることを目指していきましょう。

(問題)

1.次の日本文の意味になるようにカッコの中に適語を入れなさい。

(1) トモコと話をしている少女は私の妹です。

 

The girl (  ) with Tomoko is my sister.

 

=The girl (  ) (  ) (  ) with Tomoko is my sister.

(2) これらは私の兄によってとられた写真です。

 

These are the pictures (  ) by my brother.
=These are the pictures (  ) (  ) (  ) by my brother.

(3) これは夏目漱石によって書かれた本です。

 

This is the book (  ) by Soseki Natsume.
=This is the book (  ) (  ) (  ) by Soseki Natsume.
=This is the book (  ) (  ) wrote.


では1番の問題から考えていきます。

(1) トモコと話をしている

少女は私の妹です。

  The girl (  ) with Tomoko is my sister.
=The girl (  ) (  ) (  ) with Tomoko is my sister.


この問題を見ると、上の文と下の文ではカッコの数が違うだけで、その他は同じになっています。
ここで簡単に分詞と関係代名詞のおさらいをしておきます。分詞は前回にも触れていますが、

<現在分詞>

  • 形 :〜ing
    意味:〜している

<過去分詞>

  • 形 :〜edなど
    意味:〜された


分詞は修飾したい単語の「すぐ前」か「すぐ後」に書きます。

またこの分詞を使う場合には「be動詞」を使わなくてもそれぞれ上のような意味になります。次に関係代名詞です。

<関係代名詞>

  • 特徴:先行詞(修飾される名詞)の後ろに関係代名詞が入り、その後の部分が先行詞を修飾する。

  • 分詞と違って「〜している」「〜された」という時には必ず「be動詞」を入れる。


という特徴がありました。ではこのことを頭に入れて問題をといていきましょう。

(1) トモコと話をしている

少女は私の妹です。

The girl (  ) with Tomoko is my sister.
=The girl (  ) (  ) (  ) with Tomoko is my sister.


上の文は分詞を使います。問題文には「話をしている」とあるのでここでは現在分詞を使うと分かります。

The girl ( talking ) with Tomoko is my sister.

前にある「The girl」を後の「talking with Tomoko」までが修飾していて、そこまでが文の主語になっています。次は下の文です。

The girl (who) (is) (talking) with Tomoko is my sister.

こちらは関係代名詞を使っています。関係代名詞を使って「〜している」となるときはbe動詞を忘れずに入れます。このときは先行詞をみて使うbe動詞を決めます。
今は「the girl」なので「is」を使います。
この問題から分かることは、関係代名詞を使う時は分詞を使う時よりも「who is」の分だけ文字数が多くなっているということです。
また、ここで使う関係代名詞は「that」でもOKです。

正解 

The girl (talking) with Tomoko is my sister.
=The girl (who) (is) (talking) with Tomoko is my sister.

 


(2) これらは私の兄によってとられた

写真です。

 

These are the pictures (  ) by my brother.
=These are the pictures (  ) (  ) (  ) by my brother.


(1)と同じように考えていきます。

上の文は文字数が少ないので「分詞」を使っていると分かります。
しかも、今度の場合は「とられた写真」となっているので、過去分詞です。


写真を撮るという場合は「take」を使います。この過去分詞は不規則動詞で「taken」になります。

These are the pictures (taken) by my brother.

次に下の文です。

こちらは関係代名詞を使っています。


(1)で関係代名詞を使う場合は「関係代名詞とbe動詞の2語が増える」といいました。そうなると答えは、

These are the pictures (which) (are) (taken) by my brother.

こうなります。関係代名詞は「that」でもOKですが「who」にならないのは問題ないですね。先行詞が「人以外」だからです。
気をつけてもらいたいのは「be動詞のare」です。これは先行詞によって使い分けるといいました。この問題では先行詞が「複数形」になっていることを見落とさないで下さい。

正解

 

These are the pictures (taken) by my brother.
=These are the pictures (which) (are) (taken) by my brother.


(3) これは夏目漱石によって書かれた

本です。

 

This is the book (  ) by Soseki Natsume.
=This is the book (  ) (  ) (  ) by Soseki Natsume.
=This is the book (  ) (  ) wrote.


最後の問題ですが、ここでは1文多くなっていますね。

一つずつ見ていきましょう。


まず最初はここまでと同じパターンで、分詞を入れればいい問題です。

This is the book (written) by Soseki Natsume.

「書かれた」となっているので、過去分詞にします。

次に2番目の文です。これは関係代名詞ですね。

This is the book (which) (was) (written) by Soseki Natsume.

やはり、ここでも関係代名詞は「that」もOKです。気をつけてもらいたいのは「was」です。
ひっかかった人も多いのではないでしょうか。本は既に「書かれて」いるのですから『過去形』にしないといけません。
それでは3つ目は何でしょう?

実はこれも関係代名詞の問題です。先に答えを見てみましょう。

This is the book (Soseki) (Natsume) wrote.

関係代名詞の問題といっておきながら関係代名詞は入っていません。

実はこれは「関係代名詞の省略」がされた文です。


関係代名詞には「主格」「所有格」「目的格」とあり、その中の「目的格」は省略ができました。省略しない形で書くとこうなります。

This is the book which Soseki Natsume wrote.

            (that)


関係代名詞の目的格の省略は特徴があります。

それは文の途中に「主語+動詞」が突然現れるのです。(ここではSosek Natsume wrote)


少し難しいかもしれませんが、入試でも出題されますのでマスターしておく必要があります。

正解

 

This is the book (written) by Soseki Natsume.
=This is the book (which) (was) (written) by Soseki Natsume.
=This is the book which (Soseki)(Natsume) wrote.


(問題)

2.次の問題と同じ使い方のthatを下のア〜ウから選んで答えなさい。

(1) Do you think that he is kind ?

(2) This is the boy that I know very well.

ア I got the letter that my friend wrote to me.

イ I don't know that my friend knows you very well.
ウ I like that beautiful flower very much.


それでは考えていきましょう。

この問題は「接続詞のthat」と「関係代名詞のthat」「代名詞のthat」の違いが分かっているかどうかを見る問題です。最初にポイントを確認しておきます。

<接続詞のthat>

  • 意味:〜ということ

  • 特徴:動詞の後に来ている。
    後ろに「主語+動詞」が続く。
    省略できる。

<関係代名詞のthat>

  • 意味:特に訳すことはしない。

  • 特徴:先行詞(名詞)の後に来ている。
    後ろに「主語+動詞」が続く。
    省略できる。

 

接続詞のthatと関係代名詞のthatはどちらも

  • 省略ができる。

  • 後ろに「主語+動詞」が続く。


という共通点がありますが『thatの前に何があるのか』という点が違っています。ここが決定打となって見分けていきます。それでは一気に見ていきます。

(1) Do you think that he is kind ?

このthatの前には「think」という動詞が来ています。

また、thatの後ろには「he is」と「主語+動詞」になっています。


これらのことからこのthatは「接続詞のthat」だと分かります。

(2) This is the boy that I know very well.

このthatの前には「the boy」という名詞が来ています。つまり先行詞になっています。また、thatの後ろには「I know」という「主語+動詞」になっています。
これらのことからこのthatは「関係代名詞の目的格のthat」だと分かります。
ここまでで(1)は接続詞のthatを(2)は関係代名詞のthatを選べばよいことが分かりました。次はア〜ウを確認します。

ア I got the letter that my friend wrote to me.

ここで使われているthatの前には「the letter」という名詞があり、後ろには「my friend wrote」と「主語+動詞」が来ています。
このことからこのthatは関係代名詞の目的格と分かり、(2)の答えになります。


イ I don't know that my friend knows you very well.

このthatの前には「know」という動詞が来ています。後ろには「my friend knows」と「主語+動詞」がきていることから「接続詞のthat」だと分かり、(1)の答えになります。
アとイの例文はどこか似たような文になっていますが、見るポイントさえ押えておけば簡単に判別できるようになります。


ウ I like that beautiful flower very much.

最後にここで使われているthatですが、これは何でしょう?

thatの前には「like」という動詞があります。しかし、後ろには「beautiful flower」とあります。


このthatは「あれは、あの」という「代名詞のthat」です。
関係代名詞のthatと接続詞のthatはどちらも大切ですので、ここで説明したことが一度でよく分からない時にはもう一度ゆっくり確認しながら読んで、必ず理解しておいて下さい。
また、そのあとには問題を解いて確認をすることが理解を深める一番の方法です。



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