中学英語(中3編)




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現在完了(継続)

前回は「現在完了とは」というお話をしました。今回は「現在完了(継続)」のお話をしていきます。

前回の復習

現在形や過去形の特徴

現在形:現在のことしか分からない。

過去形:過去の一時点のことしか分からない。
   ↓
どちらも短い時間の内容

現在完了の特徴

現在完了:過去と現在の両方をあわせた内容。

   ↓
幅の広い時間の内容

現在完了の形と種類

形  :have(has) + 過去分詞

種類:継続、経験、完了・結果

現在完了形(継続)

先生それでは前回前ふりをしてあった現在完了というものを具体的に解説していくね。これまでに習った「現在形」や「過去形」とここで習う「現在完了」は何が違うのかもう大丈夫かな?
生徒はい、現在完了は過去と現在の両方をからめた内容を表せるんですよね。
先生そうだね。この現在完了にはいくつかの使い方(用法)があるんだけど、その中の『継続』という使い方を今回説明していくよ。
この『継続』という用法は言葉を聞いても分かると思うけど、何かが「続いている」という意味を表しているんだよ。だから次のような文を作ることができるよ。
I have lived in Tokyo for two years.

(私は2年間東京に住んでいます)


この文の「have lived」という部分が現在完了の「have + 過去分詞」で書いた部分だよ。この文を見れば、「あ〜この人は2年前に東京に住み始めてそれからずっと東京に住み続けているんだな」ということが分かるんだよ。
これは前回も話したけど、普通の過去形の文だとここが違うんだね。ちょっと次の過去形の文と比べてみよう。
I lived in Tokyo two years ago.

(私は2年前東京に住んでいました)


この文は過去形の文だけど、この文から分かることは「この人は2年前には東京に住んでいたんだ」ということだけ。つまり、2年前から月日がたって1年半前、1年前、半年前、現在はどうなのかということが一切分からないんだよね。
それに対して上の現在完了で言った方は2年前から現在に至るまでず〜っとこの人は東京に住んでいるということが分かる。
生徒すごいですね、現在完了の文はたくさんのことを伝えていますね。
先生そうだよ。では次にもう一つの文をみてくれるかな。
He has loved Kumi since last year.

(彼は去年からクミを愛しています)


今度は初めて目にする単語sinceがあるね。これは「スィンス」と読んで、「〜から」という意味になるんだよ。
「〜から」というと「from」という単語を思い浮かべるかもしれないけど、現在完了で「〜から」といったらこの「since」を使うからね。
そして「has loved」という部分が現在完了の「have + 過去分詞」の部分。但しここでは主語が「He」という三人称単数なので、「have」ではなく「has」が使われていることも注意だよ。この文の表していることを最初の話をヒントにちょっと考えてみてごらん。
生徒え〜とですね。「この彼はクミのことを去年から愛し始めて、今でもまだずっと愛し続けている」ということですか?
先生そうそう、ただの過去形の文を書いてみるけどそれと比べてみよう。
He loved Kumi last year.

(彼は去年クミを愛しました)


これだと過去形の文だから「この彼は去年クミのことを愛したけど、その後現在も愛しているのかは分からない。とりあえず去年は愛していたよ」ということだね。
しつこいけど過去形の文は過去のその時のことしか言っていないから現在はどうなのか不明ということだからね。
生徒そうですね、でもいいなぁ〜。ずっと愛されているなんて。私も早くそういう人をみつけたいなぁ。
先生そうか〜。でも先生も中学の頃なんて全くもてなかったからなぁ。分かるよその気持ち(笑)
まぁいいか、それは置いといて。この2つの例文で出てきた
「for」  (〜間)

「since」(〜から)


は現在完了の「継続」では非常に大切だから必ず覚えておいてね。それからこの「継続」という用法は「過去から現在に至るまでずっと続いている」ことを表しているから日本語に訳すときには
「(ずっと)〜している」
とするよ。まちがっても「〜していた」と過去のように訳さないことを気をつけてね。

 

現在完了の継続

訳し方

(ずっと)〜している

よく使われる単語

  • for  (〜間)

  • since(〜から)


先生それでは次に否定文と疑問文の作り方を解説していこう。両方とも難しくないからよく聞いてね。まずは否定文の作り方だけど、これは

「have not」(短縮形はhaven't)

「has not」(短縮形はhasn't)


とすればいいだけだよ。さっきの例文を否定文にしてみると
I have not(haven't) lived in Tokyo for two years.

(私は2年間東京に住んでいません)


※2年前からずっと東京には住んでいないという意味


He has not(hasn't) loved Kumi since last year.

(彼は去年からクミを愛していません)


※クミは去年から愛されなくなったという意味
となるんだよ。
生徒「have」や「has」の後ろに「not」を入れるだけなんですね。簡単だ〜。でもクミは去年から愛されなくなったって淋しい例文になってしまいましたね。
先生ハハハ、そうだね。では次に疑問文の説明をしよう。疑問文は
「haveやhasを主語の前に出す」というだけだよ。そして答え方は「haveやhasを使って答える」では例文を書いてみよう。
Have you lived in Tokyo for two years ?

(あなたは2年間東京に住んでいるのですか)


Yes, I have. / No, I have not.

(はいそうです)/(いいえ違います)


こうなるんだよ。分かるよね?
生徒はい分かります。
先生よし、今回はここまでにしておこう。次回はこの「継続」で使われる疑問詞とその他の表現を解説していくね。
生徒はい、ありがとうございました。

今回のポイント

今回は「現在完了」の『継続』という用法の説明をしました。この継続という用法は言葉から分かるように「続いている」という意味を表しています。
そのため日本語に訳すときには「(ずっと)〜している」とします。「〜しました」というような訳し方にはなりませんので注意して下さい。

現在完了形の継続用法

  • 形: have(has) + 過去分詞

  • 訳: (ずっと)〜している

一緒に使われやすい単語

  • for (〜の間)

  • since(〜から)

否定文

  • 「have not」 (短縮形はhaven't)

  • 「has not」  (短縮形はhasn't)


例)
I haven't lived in Tokyo for two years.

(私は2年間東京に住んでいません)

疑問文

  • 「haveやhasを主語の前に出す

  • 「haveやhasを使って答える


例)
Have you lived in Tokyo for two years ?

(あなたは2年間東京に住んでいるのですか)


Yes, I have. / No, I haven't.

(はいそうです)/(いいえ違います)



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