下線部をたずねる疑問文(発展編)
前回の復習
下線部をたずねる疑問文のとき方(基本)
- 1.下線部から適切な疑問詞を考える。
- 2.下線部以外を疑問文の形にして後ろに続ける。
例1)be動詞の文
1.I am from Canada. ↓ 下線部を疑問詞に変える。
「Canada」→「Where」
↓ 残った文を疑問文にして疑問詞の後ろに続ける。
「Where are you from?
<注意> 主語が「I」の場合は「you」に直して疑問文にする。 (「私は」と答えるには「あなたは」と聞いているから)
例2)一般動詞の場合
2.I go to the bookstore. ※bookstore 本屋 ↓ 下線部を疑問詞に変える。
「to the bookstore」→「Where」
↓ 残った文を疑問文にして疑問詞の後ろに続ける。
「Where do you go?」
下線部を尋ねる疑問文 part2
前回の内容が基本ですが、今回はその応用編です。 何が応用編か、次の例題を見てください。
例1) 次の下線部が答えの中心となる文を作りなさい。 Mai is making a cake.
これです。このように「文の主語」に下線がひいてある場合はどうするかというのを今回は説明していきます。
上の例1)の文は「マイはケーキを作っています」で、この中の主語「マイ」に下線がひいてあります。ということは
「誰がケーキを作っているのですか」
という文を作ればいいということになります。この日本語を英文にすると、こうなります。
「Who is making a cake?」
よく見てください。
質問の文:Who is making a cake 答えの文:Mai is making a cake.
分かりますよね?
そうです。下線がひいてあった「Mai」が「誰」という意味の「Who」に変わっただけです。
このように「主語に下線がひいてあった場合」は、
1.下線部を適切な疑問詞に直す。 2.あとは同じ言葉を続ける。
とすると考えてください。
〔下線部が主語の場合〕 1.下線部を適切な疑問詞に直す。 2.あとは同じ言葉を続ける。
下線部が主語の場合の注意点
では次に例2)を見てください。
例2) Many books are in the box.
これならどうなるでしょうか? 今度の文は「たくさんの本が箱の中に入っています」という意味です。
そうなると、「何が入っていますか」となるので、疑問詞は「What」となりますね。先ほど例1)で説明したことと合わせて考えると、答えは…
「What are in the box?」
こうなると思いませんでしたか? う〜ん、確かにそうなりそうなのですが、違います。正解は、
『What is in the box?』
こうなります。
「なんでぇ、さっきは下線部を疑問詞に変えたらあとはそのままつなげるって、言ったじゃないか!」
といわれそうですが、一つだけ注意点があります。 2回前の内容で「疑問詞が主語になる疑問文」という解説をしたのを覚えていますか。そのときに
「疑問詞が主語になる場合、主語になる疑問詞は三人称単数扱いになる。」
ということをお話ししました。 今回お話しているパターンは「誰が」や「何が」となる疑問詞です。つまり、「疑問詞が主語になる疑問文」を作っているのです。
ですから、この「主語になる疑問詞」の後ろには「三人称単数」の動詞がこないといけないことになります。
具体的に言うと、「be動詞」には「am」「are」「is」という3つがありましたが、その中の「is」を使わないといけないということです。「be動詞」は
主語 使うbe動詞
「I」 → 「am」
「You,複数」 → 「are」
「その他」 → 「is」
という使い分けでした。主語が「三人称単数」のときはもちろん「is」になります。ですからここでは「What is 〜?」になるという訳です。
<ポイント> 疑問詞が主語になる場合、主語になる疑問詞は「三人称単数扱い」になる。 → 使うbe動詞は「is」になる。
一般動詞ならどうなるか?
では次の例3)ならどうなるでしょうか?
例3) Hiroshi washes the car.
「ヒロシはその車を洗います」という文の主語である「ヒロシ」に下線がひいてあります。この下線部をたずねるということは
「誰がその車を洗いますか」
という文を作ることになりますね。そうしたら例1,2で考えたようにまずは下線部の「Hiroshi」を疑問詞に変えます。
ここでは「誰が」とするので「Who」です。 次は動詞ですが、例2)で話したように「動詞は三人称単数の形」にするのでしたよね。
ただ、今は元々主語が「Hiroshi」という三人称単数だったので、動詞にも「washes」と「es」がついていました。ですから、「washes the car」を後ろに続けてあげると、
「Who washes the car?」 (誰がその車を洗うのですか)
という文になり、これが正解となります。 つまり、動詞が「be動詞」から「一般動詞」になっても考え方は同じだということです。
それでは今回、本当に最後の例題を見てください。 ここまで説明して今回は終わりになります。
例4) We eat the chocolates.
はい、これはどうでしょうか? もう読み疲れているかもしれないので、解説をしていきます。この場合の正解は、
「Who eats the chocolates?」
です。これは例2)でやったパターンと似ていますが、たとえ問題の文の動詞が原形で書いてあっても、作る疑問文で使う動詞は「三人称単数の形」ですよ。
ですから「Who eat the chocolates?」とはならないのです。
以上、今回の内容は分かりましたか?最後に今回の内容をまとめておきます。
今回のまとめ
〔下線部が主語の場合〕 1.下線部を適切な疑問詞に直す。 2.あとは同じ言葉を続ける。
例1) Mai is making a cake. ↓ Who is making a cake?
※注意点 この場合、主語になっている疑問詞は三人称単数扱いになるので使う動詞も「三人称単数」の形にしてあげないといけない。
例2) Many books are in the box. ↓ What is in the box?
※be動詞を「are」にしないように注意。
例3) We eat the chocolates. ↓ Who eats the chocolates?
※ここでは一般動詞を使った問題になっているが、考え方は同じ。動詞に「三単現のs」をつけていることに注意。