「知ってる」と「できる」は違う
成績が伸びないこの特徴 part1では勉強をやったつもりになるだけの勉強(?)で満足しているために成績が伸びないというお話をしました。今回はまた別の角度からお話します。
勉強が苦手な子に何かを説明すると
- 「あっ、それ知ってる!」
- 「それ聞いたことある!」
ということを言う場合があります。
私が説明するとこのように答えるのです。
実際に少し質問をしてみてもポツポツとは答えるのです。
では知っているのになぜテストでは点数が悪いのでしょう?
それは、
“問題演習が足りない”
この一言に尽きます。
問題演習の大切さ
ここで問題演習の大切さをお話しましょう。
問題演習のメリット1
どの科目でもよいのですが、一つの単元の解説を聞いて理解したとしましょう。
本人は「分かった、分かった」と満足していますが、問題を解くと×にされてしまいました。
「えっ、何で×なの?」
不満げではありますが、なぜ×にされたのか理由を考えます。
ここがまず一つ目の問題演習で大切なところです。
本人はきちんと「分かった」と思っていたわけです。
しかし問題を解いたら×にされました。
本人にしたら納得がいきません。どうしてなのか理解しようと集中して、頭を働かせながら説明を聞きます。
問題演習のメリット2
もう一つの大きなメリットは次の例で説明しましょう。
学校の定期テストの結果が戻ってきて、私が生徒の英語の答案を確認していると
「あれ?この問題、授業で説明したときのと同じじゃない」
という場面があります。
使われている単語や時制が変わっただけで、考え方は全く同じなのに間違えているのです。
それも単語のミスなどという以前に、全く手付かずだったりします。
詳しく説明していくとその途中で、
「なんだ、それだったの〜。それなら分かってたよ〜」
などといいます。
これも問題演習をもう少しやっていれば間違えることはなかったところです。問題演習をしていくメリットの二つ目は
ということです。ここで失敗するということはよくあります。
逆にたくさんの問題を解いているとこのようなミスはほとんどなくなってきます。
ですから実際に問題を解いて出題のパターンに慣れるということはとても大切です。
いわゆる“問題なれ”というものですが、この問題なれをしていないとせっかく勉強したことがテストで生かせなくなってしまいます。
英語に限らず一つの勉強をして理解できたら、必ずその単元に関する問題を解くという習慣をつけましょう。
このことが習慣化するだけで、上のような失敗がずいぶん減ってくるようになりますから。
問題集やワークはこちらの教科書ガイド.com にまとめてありますので参考にしてください。