複数形(someとany, manyとmuchなど)
前回の復習
- 単数とは? →1つのもの
- 複数とは? →2つ以上のもの
<複数形の作り方> | |
1.そのままsをつける。 | book → books |
2.「子音字 + y」で終わる語はyをiに変えてesをつける。 | library → libraries |
3.s,o,x,sh,chで終わる語はesをつける。 | bus → buses watch → watches |
4.f, feで終わる語はfをvに変えてesをつける。 | knife → knives leaf → leaves |
5.不規則に変化するもの | man → men woman → women child → children |
some と any
久美ちゃんこんにちは。
前回は「複数形」という話をして、
- 単数形と複数形の違い
- 複数形の場合に単語に(e)sをつけるか不規則変化
ということを話したけどそこまでは大丈夫かな?
はい、大丈夫です。
そうしたら今回は「複数」のときによく登場する単語とその使い方を解説していこう。まず最初は「some と any」だよ。
複数形でよく使われる単語
some:肯定文で使われる。 | 「いくつかの」という意味。 ※日本語に訳さないことが多い。 |
any :主に否定文と疑問文で使われる。 | 否定文: 一つも〜ない 疑問文: いくつかの ※疑問文のときは日本語に訳さないことが多い。 |
この「some と any」はこれから何度も出てくるよ。例文で説明しよう。
例)
- 肯定文:You have some books. (あなたは〔何冊かの〕本を持っています)
- 否定文:You don't have any books. (あなたは一冊も本を持っていません)
- 疑問文:Do you have any books? (あなたは〔何冊かの〕本を持っていますか)
上の例文を見て確認してもらいたいのは、肯定文ではsomeを使っているということと、その意味はカッコがついていることから分かるように必ずしも入れる必要はないということ。
次に否定文になると、someがanyに変わっている。そして意味は「一冊もない」となっている。
最後に疑問文では、やはりsomeがanyに変わっている。
そして、日本語訳には無理に「何冊かの」と入れなくてもよいので、肯定文と同じようにカッコつきになっているということ。
ここがポイントだよ。
なるほど。
「some」は肯定文のときにだけ使えて、否定文と疑問文のときは「any」に変える。そして否定文のときだけ「1つも〜ない」という意味を入れるけど、肯定文と疑問文のときは必ずしも日本語に訳す必要はない。
ということですね。
そう、その通りだよ。
だから書きかえ問題のようなときに「否定文」と「疑問文」では「some」を「any」に変えてあげないといけないのを忘れないようにね。
ちょっと次の問題で確認してみよう。
(問題)次の英文を否定文と疑問文に書きかえなさい。 You have some computers.
はい。
否定文:You don't have any computers. (あなたは一台もコンピュータを持っていません)
疑問文:Do you have any computers? (あなたは〔何台かの〕コンピュータを持っていますか)
これでどうでしょうか?
そうだね、それで大丈夫だよ。まずはこの「some」と「any」をマスターしてね。
はい、分かりました。
some:肯定文で使われる。 いくつかのという意味。 ※日本語に訳さないことが多い。
any :主に否定文と疑問文で使われる。 否定文 → 一つも〜ない 疑問文 → いくつかの ※疑問文のときは日本語に訳さないことが多い。
many と much と a lot of
それでは次の単語を紹介していくよ。次はmany,muchとa lot ofだ。
「たくさんの」の表現 | どんなときに使えるのか? |
many | 後ろに数えられる名詞がくるとき |
much | 後ろに数えられない名詞がくるとき |
a lot of | 数えられる名詞と数えられない名詞のどちらでも |
うわぁ、全部「たくさんの」という意味ですね。
そう、ここに挙げたのは全て「たくさんの」という意味の単語だよ。
3種類出てきたということは使い分けることになるけど、難しくはないよ。
まずは最初のmany。これは数えられる名詞のときに使えるというんだけど、この数えられる名詞というのは、文字通り「1つ、2つ」と数えられる名詞のことで、具体的には
pen book car house student tree
などのことだよ。こういったものがたくさんある、いるというときにはこのmanyを使うことができる。例えば、
- many pens (たくさんのペン)
- many books (たくさんの本)
- many cars (たくさんの車)
などのようにね。
なるほど。
次にmuch。
これはどんなときに使えるかというと、「many」が「数えられる名詞」のときに使えるのに対して、このmuchは数えられない名詞のときに使えるんだよ。数えられない名詞とは1つ、2つと言わないもので、具体的にいうと、
- water, coffee, milk, rain などの液体
- salt, sand, sugar などの一粒が小さい粉のようなもの
- love, peace などの目に見えないもの
こういったものがたくさんあるというときにはmuchを使うことになるんだよ。例えば、
- much water (たくさんの水) ×many water
- much salt (たくさんの塩)
- much love (たくさんの愛)
のようにね。
「many」と「much」はどちらも「たくさんの」という意味だけど、
manyは後ろに数えられる名詞が、
muchは後ろに数えられない名詞が
きたときに使うということですね。
そういうことだよ。
ではもう一つのa lot ofというのはどんなときに使えるのですか?
うん、それでは最後に「a lot of」を解説していくよ。この「a lot of」はなんと「数えられる名詞」でも「数えられない名詞」でもどちらでも使えるんだよ。
上で説明した「many」や「much」のように後ろにくる名詞によっていちいち使い分ける必要がないんだよ。
え〜、そうなんですか。それなら全部「a lot of」を使えばいいじゃないですか。
まぁそうだよね。実際、自分で英作文をするときにはこの「a lot of」を使って おけばいいんだよ。後ろにくる名詞がどちらでも問題なくなるからね。
でもテストではそうとばかりは言っていられないよね。単語の数が指定されていたらダメだし、または「many」か「much」のどちらかを選ばせる問題の場合は、今話したことを知らないと解けないからね。
あ〜、そうですよね。
だから今回出てきた「たくさんの」という3つの言い方をもう一度まとめておくからそこをしっかり覚えておいてね。
「many」と「much」と「a lot of」の使い分け
次の3つの単語はどれも「たくさんの」という意味になるが、使えるときに注意。
- many:後ろに数えられる名詞がくるとき。 例) many students (たくさんの生徒達)
- much:後ろに数えられない名詞がくるとき。 例) much water (たくさんの水)
- a lot of:数えられる名詞でも数えられない名詞でも使える。 例 )a lot of students (たくさんの生徒達) a lot of water (たくさんの水)
こんなところだね。分かったかな?
はい、分かりました。ありがとうございます。
今回のまとめ
今回は複数のときによく出てくる「many」「much」「a lot of」の3つの使い分けを解説しました。ポイントは次の点です。
複数形でよく使われる単語
some:肯定文で使われる。 | 「いくつかの」という意味。 ※日本語に訳さないことが多い。 |
any :主に否定文と疑問文で使われる。 | 否定文: 一つも〜ない 疑問文: いくつかの ※疑問文のときは日本語に訳さないことが多い。 |
「many」と「much」と「a lot of」の使い分け
次の3つの単語はどれも「たくさんの」という意味になるが、使えるときに注意。
- many:後ろに数えられる名詞がくるとき。 例) many students (たくさんの生徒達)
- much:後ろに数えられない名詞がくるとき。 例) much water (たくさんの水)
- a lot of:数えられる名詞でも数えられない名詞でも使える。 例 )a lot of students (たくさんの生徒達) a lot of water (たくさんの水)