自己満足の勉強法
母:「ほら、少しは勉強しなさい!」
子:「勉強、勉強うるさいな!やればいいんでしょう?」
お母さんやお父さんはいつもお子さんとこんな会話をしていませんか?
お子さんはしぶしぶ机に向かい、問題集を解き始めます。
そして問題をといたあと、答え合わせのまる付けをします。
できたところは○、間違えたところは×。
間違えたところは赤ペンで正しい答えを書くという作業をくりかえしていると、 気づいたら30分から1時間位たっています。
子:「ふ〜、今日はこんなに勉強したよ。(満足、満足)」
母:「勉強はちゃんとしたの?」
子:「したよ!ノート3ページもやったよ!」
母:「そう。じゃあいいわよ。毎日そうやって勉強するのよ。」
こんな会話はよくある光景だと思います。
そしてお母さんもお子さんの実際に勉強をしたノートを見てとりあえず安心していませんか?
しかし、これでは実際に勉強の効果は望めません。 厳密に言えばこれだけでは効果はそれ程望めません。このやり方ですと、できるところは問題ありませんが、間違えたところが問題です。
子供たちは問題をといてマルつけをした時点で満足してそこで勉強をやめてしまうことが多々あります。
当然のことですが、理解できていないところや、覚えていないところを間違えているのですから、この間違えた問題をしっかりやり直すという作業が大切になってきます。
それをしないで、ただ問題をといただけで終わらせてしまうということは、もっとも重要なところをないがしろにしている勉強だと言わざるを得ません。
もちろん、問題を解くだけでもまったく意味がないというわけではありません。 その効果は、
1 解ける問題と解けない問題の境目を見つけることができる。
2 解ける問題の知識や解き方の定着がはかれる。
こういったメリットはあります。
しかし、上のようなことも重要ですが、実力をつけていくということを考えれば「できない問題をできるようにしていく」ということが最も重要なことです。
ここまでやったのであれば、あと一歩勉強を進めればかなりの効果が得られるのですから途中でやめてしまうのはもったいないことです。
必ず勉強した後には間違えた問題を一つ一つチェックさせてください。
問題集を解いたあとに必ずすること
1 問題が解けなかったのはなぜかを考える。
知識不足(覚えていない)
理解不足(分かっていない)
ケアレスミス(不注意によるミス)のどれなのか?
2 知識不足なら覚える。
理解不足なら解説を読んだり、似た問題をとくなどをして理解を深める。
ケアレスミスなら次回は絶対に同じミスをしないように気をつける。
このことを意識するだけで、かなりテストの出来が変わってきますので、お母さんはこの点に注意して、本当の意味での勉強をしているか確認して下さい。
生徒の皆さんはこういったこを理解して勉強をしてください。