現在完了のまとめ(演習問題)
前回の復習
現在完了(完了・結果)
- 形 :have(has) + 過去分詞
- 訳し方:〜したところです
〜してしまった
経験で使われる副詞や関連表現
〔過去分詞の前に入れる語〕
- just「ちょうど」
- already「もう,すでに」
〔文の最後に入れる語〕
- yet「(否定文で)まだ」
「(疑問文で)もう」
〔主語の後ろに続ける表現〕
- have been to 〜「〜行ってきたところです」
※justを伴う場合が多い
- have gone to 〜「〜へ行ってしまった」
現在完了のまとめ
今回は前回までに学習した現在完了の内容を問題をときながら確認していきます。
十分理解できたと思っていても問題を解くことによって理解が深まったり、意外と分かったようで分かっていなかったという発見もあると思います。
1.次の文を( )内の指示に従って書きかえなさい。
1 She didn't read the book.
(neverを使って現在完了の文に)
2 The weather is sunny.
(文末にsince yesterdayを加えて現在完了の文に)
1番から見ていきましょう。確認することは以下の5点です。
- 1 現在完了の形:「have(has) + 過去分詞」
- 2 主語は三人称単数(She)
- 3 read - read - read と変化する。
- 4 「didn't」は現在完了で使わない。
- 5 「never(一度も〜ない)」には「not」の意味が含まれている。
これらのことを考えて問題を解くと正解はこうなります。
正解
She has never read the book.
(彼女は一度もその本を読んだことがありません)
2番の問題も基本的な考え方は1番と同じです。
- 1 現在完了の形を使う。
- 2 主語は三人称単数(The weather)
- 3 「is」の過去分詞は「been」
これらに注意して書きかえると正解は。
正解
The weather has been sunny since yesterday.
(天気は昨日から晴れです)
現在完了の問題を解くときにも落とし穴になるのが、やはり「三人称単数」です。
「have + 過去分詞」ということに気をとられて間違えやすいので注意してください。
では次の問題です。
2.次の日本文にあう英文になるように( )に適語を入れなさい。
1 私はまだ彼に手紙を書いていません。
T ( ) not ( ) ( ) him ( ).
2 彼女はこの前の火曜日からずっと病気です。
She ( )( ) sick since last Tuesday.
3 彼は先週からずっとアメリカにいます。
He ( )( )( ) America since last week.
4 彼は以前にアメリカに行ったことがあります。
He ( )( )( ) America before.
5 彼はアメリカに行ってしまった。
He ( )( )( ) America.
6 彼はちょうどアメリカに行ってきたところです。
He ( ) just ( )( ) America.
ここでは現在完了の代表的な問題と似た表現をまとめてみました。1番から解説していきます。
1 私はまだ彼に手紙を書いていません。
T ( ) not ( ) ( ) him ( ).
1番のポイントは次の2点です。
- 1 「〜に手紙を書く」→「write to 人」
- 2 「まだ」→「yet」文尾に。
正解
I (have) not (written) (to) him (yet).
2 彼女はこの前の火曜日からずっと病気です。
She ( )( ) sick since last Tuesday.
2番のポイントは以下の点です。
- be動詞 + 形容詞
- 形容詞はbe動詞とセットで使う。
- 「sick」は「病気の」という形容詞。
- 「sick」の前には「be動詞」が必要。
ただし、ここでは現在完了の形にしないといけない(since lastTuesdayがある)ので「be動詞」は過去分詞の「been」を使うことになる。
正解
She (has)(been) sick since last Tuesday.
3 彼は先週からずっとアメリカにいます。
He ( )( )( ) America since last week.
3番から6番までの表現は似たものなのでここでしっかり違いを押えて下さい。
- 「〜にずっといる」→「have(has) been in 場所」
正解
He (has)(been)(in) America since last week.
4 彼は以前にアメリカに行ったことがあります。
He ( )( )( ) America before.
- 「〜に行ったことがある」→「have(has) been to 場所」
正解
He (has)(been)(to) America before.
5 彼はアメリカに行ってしまった。
He ( )( )( ) America.
- 「〜に行ってしまった(だから今ここにいない)」
「have(has) gone to 場所」
正解
He (has)(gone)(to) America.
6 彼はちょうどアメリカに行ってきたところです。
He ( ) just ( )( ) America.
- 「〜に行ってきたところです」
「have been to 〜」
※経験用法では「〜に行ったことがある」という意味になる表現だが、「just」と一緒に使いこの意味でもよく使われる。
正解
He (has) just (been) (to) America.
3.次の日本文にあう英文を作りなさい。
1 あなたはいつからこの町に住んでいるのですか。
2 私は3年前からここに住んでいます。
最後は英作文の問題です。ここでは特に間違えやすいものを取り上げました。
どちらの問題も「現在完了の中で使ってはいけない言葉がある」ということが分かっているかがポイントです。
現在完了では「明確に過去の一点をさす言葉」というのは使えません。これは現在完了が幅のある表現なので、一点をさす言葉と一緒に使うと矛盾するからです。
具体的には次のような語です。
現在完了で使えない語
- yesterday(昨日)
- last 〜 (この前の〜)
- When (いつ)
- 〜ago (〜前)
- just now (たった今)
この中の最初の2つ(yesterday, last 〜)は「since」の後ろに続けるなら使えます。これは「昨日から」や「この前の火曜から」のように幅のある表現に変わるからです。
しかしその下の語は「since」の後ろでも使えません。これは「いつから」→「どのくらいの間」といえば済むことなので別の言い方があるからだと理解しておいて下さい。ですから「いつから」という日本語にひきづられて「Since when」とはしないで
- 「いつから」 → 「どのくらいの間」 → 「How long」
を使います。
1 あなたはいつからこの町に住んでいるのですか。
この問題にも「いつから」という表現が入っています。
これは「いつから」 → 「どのくらいの間」 → 「How long」と考えます。
正解
How long have you lived in this town?
2 私は3年前からここに住んでいます。
2番の場合も同じように考えると「〜前」という言葉が入っています。
「〜前」といえば「ago」を思い浮かべると思いますが、この単語も上で解説したように現在完了の中では使えません。この場合次のように考えます。
- 「3年前から」 → 「3年間」 → 「for three years」
正解
I have lived here for three years.