現在進行形で下線部をたずねる疑問文
前回の復習
<疑問詞を使った疑問文>
- 「疑問詞 + 疑問文」
- 「Yes / No」では答えない。
例) What are you eating? (あなたは何を食べていますか) ↓ I am eating icecream. (私はアイスクリームを食べています)
下線部をたずねる疑問文
以前に説明しましたが、「下線部をたずねる疑問文」というのを覚えていますか?基本的な作り方は次のようでした。
<下線部をたずねる疑問文のとき方(基本)> 1.下線部を適切な疑問詞に変える。 2.下線部を消し、残った文を疑問文に変えて後ろに続ける。 例) This is a book. 1.下線部(a book)は、何(What)に変える。 2.残った文(This is)を疑問文(is this)にして後ろに続ける。 ↓ 正解:What is this?(これは何ですか)
このような文を作りましたね。 今回はこの問題を現在進行形のパターンでやってみようということです。では始めましょう。
【問題】
次の下線部をたずねる文を答えなさい。 (1) I am watching TV in the living room. (2) I am watching TV in the living room. (3) I am watching TV in the living room. ※下線部を分かりやすくするために色をつけています。
【解答・解説】
似たような問題が並んでいますが、微妙に違っています。一つずつ確認していきましょう。
<下線部をたずねる疑問文のとき方(基本)>
- 1.下線部を適切な疑問詞に変える。
- 2.下線部を消し、残った文を疑問文に変えて後ろに続ける。
まずは(1)ですが、これは基本と同じパターンです。まずはこの問題で基本の確認をしましょう。
(1) I am watching TV in the living room.
下線部 → 「in the living room」 → 「リビングで」 → 「どこで」 → 「Where」
残った文 → 「I am watching TV」 → 「疑問文にして続ける」 ↓「Where are you watching TV?」 (あなたはどこでテレビを見ていますか)
ここでは「are you」となることも問題ないですよね? 答える人が「I am 〜」(私は〜)と答えているのですから、質問する人は「あなたは〜」となっていないといけなかったということも以前お話しました。
正解:Where are you watching TV?
(2) I am watching TV in the living room.
さて、(1)は以前お話した内容と同じなので問題なかったと思います。それでは次の問題を見てください。「am watching TV」(テレビを見ています)という部分に引いてあります。
このパターンの問題がテストではよく出されますが、結構みんな間違えます。ですからぜひここでマスターしてしまいましょう。この問題は次のように考えます。
「テレビを見ています」に下線。 ↓ 「何をしていますか」と質問しているはず。 ↓ 「What are you doing in the living room?」
(注意)
- 質問者は「あなたは」と言っているはずなので「you」にする。
- 「watching」という単語は使わずに「doing」にする。
これは「テレビを見ている」という部分に下線が引いてあるのだから「何を見ていますか」とするのはおかしいから。
「注意」にある下の解説の意味が分かりますか? この部分を誤解して間違える人が多いです。下の2つの問題の違いを比べてください。
1.I am watching TV in the living room. 2.I am watching TV in the living room.
1番は今の問題です。 2番は下線が「TV」にだけ引いてありますね。
2番のように下線が引いてあるのであれば、「テレビ」を「何」に変えて「何を見ていますか」とすればよいです。つまり
「What are you watching in the living room?」 (2の答え)
というように「watching」を使うことになります。しつこいですが、「TV」にだけ下線が引いてあるということは、何かを見ていることは分かっているけど、何を見ているのかが分からないということだからです。
ところが、1番のように「am watching TV」という部分全体に下線が引いてある場合は違ってきます。「テレビを見ている」ということが分からないのですから、もしも「何を見ていますか?」としてしまうと、何かを見ていることだけは分かっていたことになり、下線が引いてある部分と矛盾してしまいます。
ですから今回のように動詞にも下線が引いてある場合には「何をしているのですか」という文を作る必要があるのです。分かりますか?
そして、最後にもう一つだけ。 よく「何をしていますか」というときの動詞は「play」ではだめですか?という質問を受けます。
これに対する答えは「ダメ」です。
「play」という動詞は後ろに「スポーツ名」や「楽器」がくる場合に使います。
また、そのような単語が特にない場合に使うと「遊ぶ」という意味になりますので、やはり文全体はおかしな意味になってしまいます。
単に「〜をする」というときにはここでつかっているように「do」を使いましょう。
正解:What are you doing in the living room?
(3) I am watching TV in the living room.
いや〜、(2)でみんな力尽きてしまったかな? 最後の問題です。
今度も文自体は同じですが、下線部分が違います。今度は主語に下線が引いてあります。この問題は簡単です。
下線部分の主語を「Who」に変えて、最後にクエスチョンマークをつければ終わりです。
「Who is watching TV in the living room?」 (だれがリビングでテレビを見ていますか)
となります。ただ一つだけ注意点を加えておきます。ここで使われている疑問詞「Who」は、この文の主語になっています。
疑問詞が主語になる場合、この主語は「三人称単数扱いになる」というルールがあります。ですから、次のような問題の場合には注意が必要です。
Ken and I are watching TV in the living room. ↓ Who is watching TV in the living room?
分かりますか? たとえ下線部の主語が複数だとしても、「Who」は三人称単数扱いになるので、動詞は「is」になるということです。
問題文の「are」に惑わされて「Who are 〜?」なんてしてしまうと間違いですから気をつけてください。
正解:Who is watching TV in the living room?
今回のまとめ
<下線部をたずねる疑問文のとき方(基本)>
- 1.下線部を適切な疑問詞に変える。
- 2.下線部を消し、残った文を疑問文に変えて後ろに続ける。
注意)
- 1.動詞に下線が引いてある場合は「do」を使って文を作る。
例) I am watching TV in the living room. ↓ ○What are you doing in the living room?×What are you watching in the living room?
- 2.主語に下線が引いてある場合は疑問詞は三人称単数扱い。
例) I am watching TV in the living room. ↓ Who is watching TV in the living room?