動名詞の例外3, 例外4
前回の復習
<動名詞の例外1> |
後ろに必ず 動名詞 しか取れない動詞 |
enjoy (〜を楽しむ), finish (〜を終える), mind (〜を気にする), give up (〜をあきらめる) |
- I enjoyed playing soccer.
(私はサッカーをして楽しみました)
× I enjoyed to play soccer.
- He finished doing his homework.
(彼は宿題をやり終えました)
<動名詞の例外2> |
後ろに必ず 不定詞(to 〜) しか取れない動詞 |
want (〜が欲しい), hope (〜を望む), decide (〜を決める), wish (〜を願う) |
- I want to go abroad.
(私は外国に行きたい)
× I want going abroad.
- Tomoko decided to study English hard.
(トモコは一生懸命英語を勉強することを決めました)
動名詞の例外
リョウ君こんにちは。
前回は動名詞の4つある例外のうち2つの解説をしたけども、ちゃんと覚えているかな?
はい、動名詞と不定詞でそれぞれ4つずつ単語が決まっていてその後ろではそれぞれ片方の形しかとれないということでしたよね。
そうだね、今回は4つあった例外のうちの残りの2つを解説していくよ。
よろしくお願いします。
ここは本当に大切なところなので、もう一度ここまでの内容を簡単に復習するよ。
動名詞とは「〜ing」という形で「〜すること」という意味になる。
↓
「〜すること」というのは「不定詞の名詞的用法」と同じなので、その時は書きかえることができる。
例) I like swimming.
=I like
to swim.(私は泳ぐことが好きです)
↓
しかし、それには例外があって、
例外1) enjoy, finish, mind, give up の後ろでは動名詞の「ing」しかとれない。
例) I enjoyed watching TV last night.
×to watch
例外2) want, hope, decide, wish の後ろでは不定詞の「to 〜」しかとれない。
例) She decided to study hard.
×studying
というところまでが前回までの復習だよ。
あ〜、こうしてみると流れがよく分かりました。
そうでしょう。
そして今回はその続きで、例外3と例外4の解説をしていくからね。
動名詞の例外3
それでは例外3
<動名詞の例外3> |
動名詞と不定詞で意味が変わる動詞 |
- stop 〜ing (〜するのをやめる)
- stop to 〜 (〜するために立ち止まる)
例えばよく見る例文でみてみると、
- I stopped smoking.
(私はタバコを吸うのをやめました) - I stopped to smoke.
(私はタバコを吸うために立ち止まりました)
この2つの文は「stop」という動詞の後ろに「ing」と「to」とどちらもきているよね。
でもそのどちらをとるかで文の意味が逆になってしまっている
んだよ。
stopped smokingの方は
↓
「たばこを吸うのをやめた」
↓
“禁煙”
となるのに対して、もう一つの方は、
stopped to smoke
↓
「たばこを吸うために立ち止まった」
↓
“喫煙”
となっていることに注目してね。
本当ですね。こういうパターンは他にもあるんですか?
うん、もう少しあるよ。
<動名詞の例外3 つづき>
- try 〜ing (試しに〜してみる)
try to 〜 (〜しようと努力する) - remember 〜ing (〜したことを覚えている)← 過去
remember to 〜 (〜することを覚えている)← 未来 - forget 〜ing (〜したことを忘れる)← 過去
forget to 〜 (〜することを忘れる)← 未来
ちょっとポイントを話していくよ。 きかえができない
まず「try 〜ing」はあまりテストでは出てこないね。ではなんでここで取り上げたかというと、「try to 〜は書
次に「remember」と「forget」だけど、この2つの共通点は
「〜ing」だと“過去”のことを表していて、「to 〜」だと“未来”のことを表しているということ。
あとは「remember(覚えている)」「forget(忘れる)」という意味をあてはめていけばいいだけだよ。
なるほど、分かりました。
よしそうしたら最後にもう一つの例外のお話をしよう。
動名詞の例外4
<動名詞の例外4>
- 前置詞の後ろは動名詞しかとれない。
次はいよいよ最後の例外4だね。それは「前置詞の後ろは動名詞」というきまり。
例)
I am good at cooking.
(私は料理をすることが得意です)
この例文にでてきている「be good at 〜」というのは、「〜するのが得意(上手)」という意味で、その最後にある単語(at)が前置詞と呼ばれる品詞の単語なんだよ。
前置詞というのはat, on, in, for, along, of, with, after, before, fromなどとまだまだあるけど、これっていうのは
- at: 〜時に、〜で(場所)
- on: 〜曜日に、〜に(接している場所)
- in: 〜年に、〜月に、〜の中に
というようなどれも中途半端な意味になる単語だよね。例外4というのはこのような“前置詞の後ろには〜ingという動名詞しかとれない”というものなんだよ。だから、
例) I am good at cooking.
×to cook
のようになるということ。分かったかな?
はい、分かりました。
では今回はここまでにして終わりにしよう。
最後にもう一度全体をまとめてあるから確認をしておいてね。
ありがとうございました。
今回のまとめ
今回は前回までに解説しました「動名詞の4つの例外」の残りのお話でした。最初からの理解の流れを示しておくので、その流れに沿って覚えておいて下さい。
<不定詞と動名詞の書きかえ全般の確認>
動名詞とは
- 形 : 「〜ing」
- 意味: 「〜すること」
となるもので、「〜すること」というのは「不定詞の名詞的用法」と同じなので、原則は書きかえることができる。
原則の例)
I like swimming.
=I like to swim.
(私は泳ぐことが好きです)
※原則は動名詞と不定詞は書きかえができる。
↓
しかし例外が4つある。
<動名詞の例外1> |
後ろに必ず 動名詞 しか取れない動詞 |
enjoy (〜を楽しむ), finish (〜を終える), mind (〜を気にする), give up (〜をあきらめる) |
例) I enjoyed watching TV last night.
×to watch
<動名詞の例外2> |
後ろに必ず 不定詞(to 〜) しか取れない動詞 |
want (〜が欲しい), hope (〜を望む), decide (〜を決める), wish (〜を願う) |
例) She decided to study hard.
×studying
<動名詞の例外3> |
動名詞と不定詞で意味が変わる動詞 |
stop 〜ing (〜するのをやめる)
stop to 〜 (〜するために立ち止まる)
例)I stopped smoking.
(私はタバコを吸うのをやめました)
I stopped to smoke.
(私はタバコを吸うために立ち止まりました)
他にも・・・
try 〜ing (試しに〜してみる)
try to 〜 (〜しようと努力する)
remember 〜ing (〜したことを覚えている)← 過去
remember to 〜 (〜することを覚えている)← 未来
forget 〜ing (〜したことを忘れる)← 過去
forget to 〜 (〜することを忘れる)← 未来
<動名詞の例外4> |
前置詞の後ろは必ず 動名詞 にする |
例) I am good at cooking.
(私は料理をすることが得意です)