思いつきの勉強
今回は成績が伸びない子の一つの特徴をお話しましょう。
勉強が苦手な子ほど、勉強をしようとするときに一つの特徴があります。それは
“まず初めにノートまとめを始める”
そして、そのノートまとめで
“やたらとペンの色にこだわる”
ということです。
ノートまとめをしたり、ペンの色を変えて書いていくことは悪いことではありません。自分でルールを決めて、
- 「赤はこの単元で絶対に覚えるところ(ポイント)」
- 「緑は前に習った部分で覚えていないといけないところ」
- 「ピンクは公式」
などとしていけば、あとからノートを見直したときに効率よく必要なところを見つけて復習や確認ができるからです。
こういう自分なりのルールで自分の使いやすいようにノートをまとめていくために色を使い分けるのは全く問題ないというよりも、どんどんやってもらいたいことです。
しかし・・・
勉強が苦手な子の場合、一見同じように見えますが全く違っているのです。
ルールも何もなく、どんどんいろんな色を使います。
例えば、大切なところ、ポイントになるところを最初は「赤」で書いていると思えば次には「緑」、その次は「ピンク」という感じでどんどん色を変えます。理由は
「同じ色じゃつまんない」
からだそうです。
ノートまとめというのは、教科書に書いてある内容をまとめていくことです。
これをすることによって頭の中が整理されて、大切なポイントや考え方、とき方などが理解できるようになります。
そしてその後に本当に理解ができて、問題がとけるのかをワークやその他の問題集を使って確認をしていけばいいのです。
それをくり返せばどんどん実力は自然とついていきます。
しかし勉強が苦手な子の場合、見ているとノートまとめの時にあまり自分の頭の中で考えていません。どこが大切でどんなことを言っているのかということを理解しようとはしていないのです。
なんとなく教科書の文をただ写したり、表があればそれを同じように書いたりということだけをして、何ページ分か書き上げると終了です。
明らかに目的は内容を理解していくためというよりも
- 『きれいなノートをつくること』
- 『何かしら書き上げたという満足感』
- 『何かをやった事で勉強をしなければという不安をなくすため』
になっているのです。
これでは何の意味もなく、このようなことをしていても残念ながら成績の向上は見込めません。
あなたにも思い当たるところはないでしょうか?
もしも思い当たるところがあるとしたら、ノートまとめをするときには
- 1.自分の頭で考えながら、できればその場で覚えていくつもりで。
- 2.色分けするときにはルールを決めて。
を意識して行うようにしてみましょう。