三人称単数(三単現のSのつけ方)
前回の復習
<三人称単数の見分け方>
- he, she, it とそれらに置きかえられる単語
例)
- 「一人称単数」「一人称複数」
- 「二人称単数」「二人称複数」
- 「三人称単数」「三人称複数」
※注意 「複数」は当然「三人称単数」ではない。
例) 「my brothers」 → 「私の兄弟たち」 → 「複数形」 → 「they」 → 三人称単数ではない
三人称単数が主語になった時のルール
久美ちゃんこんにちは。 前回は新しく「三人称単数」というものの説明をしたよね。三人称単数ってどんなものだった?
はい。
「he, she, itとそれらに置きかえられるもの」で、他にも
my brother → 私の兄弟 → 男 → heにかえられる → 三人称単数
とかがありました。
そうだね。
今回は前回勉強した、この「三人称単数」が主語になったときの文の作り方を説明していくよ。
えっ、今までと何か変わるんですか?
そう、変わってくるんだよ。
どのあたりが変わってくるのかに気をつけて聞いてね。
はい、分かりました。
三人称単数に注意が必要な文とは?
今、主語が三人称単数になったらこれまでと少し変わると言ったけど、気をつけて欲しいのは「一般動詞の文」のときだけだからね。
えっ、どういうことですか?
つまり、英語では動詞といったら2種類あったでしょう?
はい「be動詞」と「一般動詞」の2種類でした。
そうだよね。
その2種類のうち、これから話す内容が関係してくるのは「一般動詞」の場合だけだよっていうこと。
つまり「be動詞の文」には関係ないってことですか?
そういうことだよ。ちょっと思い出してもらうと分かると思うけど、これまでに次のような文を勉強したよね。
- Ken is my brother. (ケンは私の兄弟です)
- She is my sister. (彼女は私の妹です)
- It is a car. (それは車です)
これらの文はどれも「be動詞の文」でしょう?
あっ、本当だ。そうですね。
このように「be動詞の文」で主語が三人称単数になる時の言い方は、もう習っているし、特に問題はなかったんだよね。
そこで最初の話に戻るけど、今回これから解説をする「三人称単数」が関係してくるのは「一般動詞の文」の時だけの話になるからね。
はい、分かりました。
三人称単数が主語になる一般動詞の文
はい、ではお待たせしました。ここから解説をしていくよ。 まずはこれまでにでてきている文を見てみよう。
- I speak English. (私は英語を話します)
- You wash the car. (あなたは車を洗います)
これは問題なく分かるよね。ここでは「I」という主語が使われています。では次にこの「I」を「Ken」に変えたり、「You」を「Tom」に変えたりしたらとどうなるか。
- Ken speaks English. (ケンは英語を話します)
- Tom washes the car. (トムは車を洗います)
はい、変わりましたよ。主語が「Ken」や「Tom」に変わったら、他にどこが変わったかな?
はい「speak」に「s」がついて「speaks」になったり、 「wash」に「es」がついて「washes」となったりしました。
そうだね。そこなんだよ。このように
「一般動詞の文の主語が三人称単数になると、動詞に“s”や“es”がつくことになる。この(e)sを三単現のsと呼ぶ。」
こういう変化が起こるんだよ。
日本語にした時の訳し方も何か変わるんですか?
いや、日本語に訳すときは特に変わらないよ。
なるほど、そうなるとあとは、「s」がつくときと「es」がつくときの見分け方ですね。これには何かルールみたいのがあるんですか?
うん、あるよ。それでは次にその話をしていこう。
三単現のsのつけ方
クミちゃんは複数形のsっていうのがあったのを覚えている?
はい。あっ!そういえばあの時も「s」をつけましたよね。
うん、あの時は「複数のs」といって物が2つ以上ある、複数あるよという印のためにつけたsだから、今回のsとは意味が違うんだよ。
でも、「s」のつけ方という意味では共通する部分があるんだよ。 だから複数のsのつけ方を覚えていると話は早いね。 「三単現のs」のつけ方は次のようになるよ。
<三単現のsのつけ方>
- 1.そのままsをつける。 例)play → plays
- 2.「子音字+y」で終わる時にはyをiに変えてesをつける。 例)study → studies
- 3.s, o, (x), sh, chで終わる時にはesをつける。 「ソックス・シュワッチ」と覚えよう。 ※「x」で終わる単語はないが、複数形でも同じように覚えたので。 例)wash → washes go → goes
- 4.不規則に変化するもの。 例)have → has
これが三単現のsのつけ方だよ。1〜3までどれも複数形のときと同じなのが分かるかな?
そうですね。
あれ?じゃあ複数形のsと三単現のsでは何が違うのかな?
うん? ちょっと混乱しているかな?話を整理するとこういうことだよ。
複数形のs → “名詞”につく → 人や物が2つ以上あることを表す。 三単現のs → “動詞”につく → 主語が三人称単数であることを表す。
分かったかな?
あっ、そうか。分かりました。
はい、それでは実際に主語が三人称単数で、一般動詞の文の練習をしていこう。次の問題をといてごらん。
(問題)次の文の主語をカッコの中の主語に変えて文を書きかえなさい。 1.I like cats.(Mika) 2.You study English.(Taketo) 3.I watch TV every day.(My mother)
はい。
1.I like cats.(Mika)
これは「私はネコが好きです」という文で、主語が「I」の今までに習った文だけど、この主語を「Mika」という三人称単数に変えると、「like」に「s」がつくから。
Mika likes cats. (ミカはネコが好きです)
そうだね。次は。
次は、
2.You study English.(Taketo)
「あなたは英語を勉強します」という意味で、この主語を「Taketo」に変えると、三単現のsをつけないといけない。
ただ、「study」は「子音字+y」だから「yをiに変えてesをつける」とすると、「studies」になるから。
Taketo studies English. (タケトは英語を勉強します)
正解、最後は?
はい。
3.I watch TV every day.(My mother)
「私は毎日テレビを見ます」という意味で、主語を「My mother」に変えると、三単現のsをつけないといけない。
ただ、「watch」は「ch」で終わっているから、「es」をつけることになるので「watches」になるから。
My mother watches TV every day. (私の母は毎日テレビを見ます)
よし、全問正解だね。
今回はここまでにしておこう。 次回は否定文と疑問文の解説をしていくよ。
ありがとうございました。
今回のまとめ
今回は「三人称単数」が主語になった時の文の作り方を解説しました。注意点がいくつかあります。
またここは英語が苦手になるきっかけとして代表的なところですからしっかり理解して、くり返し問題をといて慣れていってくださいね。
<三人称単数が主語になる文で注意が必要なのは?>
「一般動詞の文」の主語が三人称単数になるときだけ。 ※「be動詞の文」の主語のときは関係なし。 (これまでのルールと同じ)
<三単現のsのつけ方>
- 1.そのままsをつける。 例)play → plays
- 2.「子音字+y」で終わる時にはyをiに変えてesをつける。 例)study → studies
- 3.s, o, (x), sh, chで終わる時にはesをつける。 「ソックス・シュワッチ」と覚えよう。 ※「x」で終わる単語はないが、複数形でも同じように覚えたので。 例)wash → washes go → goes
- 4.不規則に変化するもの。 例)have → has
<実際の文>
I like cats. (私はネコが好きです) ↓ Mika likes cats. (ミカはネコが好きです) ※「cats」の「s」は複数形の「s」です。
You study English. (あなたは英語を勉強します) ↓ Taketo studies English. (タケトは英語を勉強します)