分詞のまとめ
前回の復習
過去分詞
- 規則動詞 : 〜ed
liked, looked, loved, played など
- 不規則動詞: 単語による
broken, seen, grown, written など
分詞だけで修飾する場合
the broken / chair
こわれた / イス
the boiled / egg
ゆでた / 卵
分詞以外の言葉も加わって修飾する場合
the chair / broken by Ken
イス / 健によってこわされた
the picture / taken by Emi
写真 / エミによってとられた
現在分詞と過去分詞
(問題)次の日本文に合う英文になるようにカッコ内の単語を適切な形に直しなさい。
1.テレビを見ているその少年は私の弟です。
The boy (watch) TV is my brother.
2.有名な作家によって書かれたその本は人気があります。
The book (write) by a famous writer is popular.
3.京都はたくさんの人が訪れる都市です。
Kyoto is a city (visit) by a lot of people.
4.私は昨日アリスと呼ばれている少女に会いました。
I met a girl (call) Alice yesterday.
(解答・解説)
1.テレビを見ているその少年は私の弟です。
The boy (watch) TV is my brother.
前回まで勉強していた「現在分詞」と「過去分詞」は基本的に次のように見分けていきました。
- 現在分詞: 「〜している」 〜ing
- 過去分詞: 「〜された,〜される」 〜edなど
このことから考えると上の問題の場合「テレビを見ている」となっているので、現在分詞に直せばよいと分かります。
正解: watching
2.有名な作家によって書かれたその本は人気があります。
The book (write) by a famous writer is popular.
この問題も1番と同じように考えてみましょう。すると日本文に「書かれた」とあります。「〜された」「〜される」は過去分詞にしてあげればいいと分かります。
正解: written
3.京都はたくさんの人が訪れる都市です。
Kyoto is a city (visit) by a lot of people.
さて、今度の問題はどうでしょう。1番の「〜している」や2番の「〜された」という表現がありません。
「visit」の部分の訳は「訪れる」としかなっていません。このような場合に困ってしまうでしょう。しかし次のように考えれば難しくありません。
- 現在分詞 → 修飾される単語が自分でそれをしている場合。
- 過去分詞 → 修飾される単語が何かによってされている場合。
具体的にお話しましょう。1番の問題をもう一度見てください。
「The boy (watch) TV is my brother.」
この文は「The boy / watching TV」と分けることができ、後ろの「watching TV」が前にある「The boy」を修飾して「テレビを見ている → 少年」となっています。
このときに修飾されている単語というのは「The boy」ですが、分詞の「watching」という動作は少年が自分でしていることですね。
このように分詞の部分で修飾される単語(今の場合はthe boy)が自分から行っていることの場合は“現在分詞”を使うのです。それに対して、次に2番の問題をもう一度見てみましょう。
「The book (write) by a famous writer is popular.」
この文は「The book / written by a famousu writer」と分けることができますが、後ろの「written by 〜」の部分が前にある「Thebook」を修飾しています。
このときに先ほどと同じように考えていくと、修飾されている単語、この場合は「The book」が「書く(write)」ということをするかということです。
つまり「本」が生き物のように何かを「書く」か?ということです。
当然そんなことはありません。「本」は誰か人間によって「書かれる」わけです。ですからこの場合は
「書かれる」 → 「過去分詞」 → 「written」
になるということになります。
さて長くなりましたが、そのように考えるとこの3番の問題はどうなるでしょう?
- 3 「Kyoto is a city (visit) by a lot of people.」
この文の場合は「a city / (visit) by a lot of people」となっています。
つまり「たくさんの人々によって(visit)」が前にある「都市」を修飾しているわけです。そうなると修飾されている「a city」が
自分からどこかを「visit」している → visiting
誰かに「visit」されている → visited
となるのですが、当然「a city」は「都市」ですから生き物ではないので「訪問される側」になるので過去分詞となります。
正解: visited
4.私は昨日アリスと呼ばれている少女に会いました。
I met a girl (call) Alice yesterday.
さぁ、最後の問題です。3番で面倒くさく感じた人もいるかもしれませんが慣れてしまえばすぐに判断できます。今度の問題はどうでしょう。
「a girl / (call) Alice」という関係で後ろの「(call) Alice」の部分が前にある「a girl」を修飾しています。
問題文の日本語訳を見てみると「呼ばれている」となっていて、「〜している」となっているようにも見えます。
しかしここは内容をよく考えてもらえば分かりますが、「少女」はアリスと「呼ばれる」のです。つまり「〜される」という過去分詞ということになります。
修飾される「少女」が自分で「アリス」と言っているのではなく、周りの人から「呼ばれている」のですから。
ちなみに、2番・3番の問題は修飾される単語がどちらも人間でありませんでした。修飾される単語が“人間ではない”というのは過去分詞を使うことになる大きなポイントですが、今回のように人間でも過去分詞になることはあります。
しつこいようですが、修飾される単語が
- 自分からその動作をしている → 現在分詞
- 周りからされている → 過去分詞
ということを頭に入れておいてください。
正解: called