三人称単数(否定文と疑問文の作り方)
前回の復習
<三人称単数が主語になる文で注意が必要なのは?>
「一般動詞の文」の主語が三人称単数になるときだけ。 ※「be動詞の文」の主語のときは関係なし。 (これまでのルールと同じ)
<三単現のsのつけ方>
- 1.そのままsをつける。 例)play → plays
- 2.「子音字+y」で終わる時にはyをiに変えてesをつける。 例)study → studies
- 3.s, o, (x), sh, chで終わる時にはesをつける。 「ソックス・シュワッチ」と覚えよう。 ※「x」で終わる単語はないが、複数形でも同じように覚えたので。 例)wash → washes go → goes
- 4.不規則に変化するもの。 例)have → has
<実際の文>
I like cats. (私はネコが好きです) ↓ Mika likes cats. (ミカはネコが好きです) ※「cats」の「s」は複数形の「s」です。
You study English. (あなたは英語を勉強します) ↓ Taketo studies English. (タケトは英語を勉強します)
三人称単数が主語の場合の否定文
久美ちゃんこんにちは。
前回の三人称単数が主語の場合の肯定文の作り方は大丈夫かな。
はい、たぶん大丈夫です。
今回は否定文と疑問文の作り方を説明していくよ。一つだけ新しい単語が出てくるけど、ポイントさえ押さえれば難しい話ではないからね。
はい、頑張ります。
それでは最初に否定文の例文から考えていこう。
Mika likes cats. (ミカはネコが好きです)
これは前回紹介した例文だよね。 この文を否定文にするとどうなるか。
- 肯定文:Mika likes cats. (ミカはネコが好きです)
- 否定文:Mika doesn't like cats. (ミカはネコが好きではありません)
さて、どこが変わったかな?
え〜と、なんかdoesn'tという単語が新しく入りました。
うん、そうだね。
でもそれ以外にも見落としてはいけないのがlikesがlikeになっているんだよね。
あれ、本当だ!
三人称単数が主語になっている一般動詞の文を否定文にすると次の2ヶ所が変わるから覚えておいて。
<三人称単数が主語の否定文>
肯定文と変わるところは?
- 1.動詞の前にdoesn'tが入る。 ※「doesn'tはdoes notの短縮形」
- 2.動詞を原形に戻す。 ※動詞の原形というのは動詞の元々の形のことで、 三単現のsをつける前の形のこと。
この2ヶ所が変わるだけだよ。それ以外は一切変わらない。 もう少し詳しく説明しようね。
- 1.「does」は「ダズ」、「doesn't」は「ダズントゥ」と発音する。
「does」はよく見ると「do + es」になっているね。 これまでの一般動詞の否定文で「do not」という言い方をしていたと思うけど、そのdoの後ろに三単現のsがついたんだ。
「do」に「s」がつくなら「dos」じゃないのかと思うかもしれないけど、それは「s, o, x, sh, ch」で終わる単語に三単現のsをつけるときには「es」をつけるというルールがあったから「dos」ではなく「do + es」で「does」になっているんだよ。
- 2.肯定文で「likes」についていた三単現のsは、この「do」の方に移動するので動詞は原形になる。
そうなると「likes」のsはなくなって動詞の原形に変わるということなんだよ。
え〜、なんかごちゃごちゃしていますね。
う〜ん、言葉で説明するとそう感じるけど、問題を解けば全然そんなことはないよ。ちょっともう一度同じ例文を見てごらん。
肯定文:Mika likes cats. 否定文:Mika doesn't like cats.
上の肯定文と下の否定文では「likes」→「doesn't like」というところだけが変化しているよね。
それだけですか?
そう、それだけだよ。結論だけ見るとそれ程難しいことではないでしょう。
そんな感じがしますね。
ではもう一問みてみよう。今度は考えてごらん。
(問題) 次の文を否定文に直しなさい。 Kumiko watches TV.
え〜と、まずこの文の意味は「クミコはテレビを見ます」という意味で、主語が
「Kumiko」 → 「sheに直せる」 → 「三人称単数」
だから動詞の「watch」に三単現のsがついているでしょう。 それでこの文を否定文にするには、
「動詞の前にdoesn'tをつけて動詞の原形にする」
ということだから答えは
Kumiko doesn't watch TV. (クミコはテレビを見ません)
これでどうですか?
そう、それで正解だよ。
三人称単数が主語の一般動詞の疑問文
では次に疑問文の説明をしていこう。否定文が分かれば疑問文も難しくはないよ。
<三人称単数が主語の疑問文>
肯定文と変わるところは?
- 1.主語の前に「Does」をつける。
- 2.動詞を原形に戻す。
なんだかさっきの否定文と似ているでしょう? 疑問文でもやはり「Doesを使う」「動詞を原形に戻す」というところは同じなんだよ。例文を見てみよう。
例)
- 肯定文:Mika likes cats. (ミカはネコが好きです)
- 疑問文:Does Mika like cats? (ミカはネコが好きですか)
- 答え :Yes, she does. (はい好きです) No, she doesn't. (いいえ好きではありません)
ポイントは、
- 文の初めにDoesがついた。
- 動詞を原形(likes → like)に戻した。
この2つだよ。
さっきの否定文と似ているのでなんか分かりそうです。 結局主語が三人称単数で、一般動詞を使っている文を否定文や疑問文にしたければ「doesn't や Does」を使って、「動詞を原形」にすればいいんですよね。
そうだよ。
それでは疑問文もう1問練習してみよう。
(問題)次の文を疑問文に直し、YesとNoで答えなさい。 Kumiko watches TV.
はい、疑問文は文の初めに「Does」をいれて、動詞を原形に戻すんだから・・・
Does Kumiko watch TV? (クミコはテレビを見ますか)
答えは、「クミコ」→「she」だから
Yes, she does. / No, she doesn't. ( はい見ます / いいえ見ません)
これでどうでしょうか?
よし、正解だね。
とりあえず理解できたようだから今回はここまでにしておこう。 ここのところは大切だから、次回はこの範囲を演習していこうね。
ありがとうございました。
今回のまとめ
今回は「三人称単数」が主語になったの否定文と疑問文、そしてその答え方の勉強をしました。
いつもしつこいですが、ここはすご〜く大切です。英語で挫折する人の多くがここでつまずいています。確実に理解しましょうね。
<三人称単数が主語の否定文>
肯定文と変わるところは?
- 1.動詞の前にdoesn'tが入る。 ※「doesn'tはdoes notの短縮形」
- 2.動詞を原形に戻す。 ※動詞の原形というのは動詞の元々の形のことで、 三単現のsをつける前の形のこと。
例) 肯定文:Mika likes cats. (ミカはネコが好きです) 否定文:Mika doesn't like cats. (ミカはネコが好きではありません)
※「likes」→「doesn't like」という変化。
<三人称単数が主語の疑問文>
肯定文と変わるところは?
- 1.主語の前に「Does」をつける。
- 2.動詞を原形に戻す。
例) 肯定文:Mika likes cats. (ミカはネコが好きです) 疑問文:Does Mika like cats? (ミカはネコが好きですか) 答え :Yes, she does. (はい好きです) No, she doesn't. (いいえ好きではありません)
※文の最初に「Does」がついて「likes」→「like」