関係代名詞(選び方の練習問題)
前回の復習
前回はカッコの中に適切な関係代名詞を入れる問題を解く問題を考える方法を解説しました。このときには2つのことを頭に入れておく必要がありますが、その1つが関係代名詞の種類です。
<関係代名詞の種類> | |||
先行詞 | 主格(〜は) | 所有格(〜の) | 目的格(〜を) |
人 | who | whose | whom (who) |
人以外 | which | which | |
どちらでも | that | that |
これが頭に入っていないとどれを選んだら良いのか聞かれても、そもそもどんな関係代名詞があるのかも危うくなります。
次にもう1つは、関係代名詞の格を考える方法ですが、それが分かるには次のことを知っていると便利でした。
<関係代名詞を入れる問題をとくヒント>
※関係代名詞の格は何になるのかの見つけ方
関係代名詞の後ろに何が続いているかを見ると・・・
- 1.動詞が続いている → 主格
- 2.名詞が続いている → 所有格
- 3.主語+動詞が続いている → 目的格
関係代名詞の後ろにどんな語が続いているのかをみることによって格が判断できます。例題で復習していくと、
例)
He is a boy ( ) can speak two languages.
先行詞 動詞
先行詞は「a boy」 → 「人」
後ろには「can speak」 → 「動詞」 → 「主格」
↓ 関係代名詞の表から「先行詞が人」で「主格」を見ると
“who”
He is a boy ( who ) can speak two languages.
(彼は2ヶ国語が話せる少年です)
このように考えました。
関係代名詞を入れる問題の演習
今回は前回お話した内容を実際に演習して慣れていくことにします。
(問題)次の文のカッコの中に適切な関係代名詞を入れて、文の意味も答えなさい。
1.Look at the boys ( ) are runnning over there.
2.This is the old man ( ) I met yesterday.
3.This is the letter ( ) I wrote last night.
4.I know a girl ( ) parents are pianists.
5.He is a teacher ( ) everyone likes very much.
6.Tokyo is a big city ( ) has many tall buildings.
それでは前回のやり方に沿って解説していきましょう。
まずは1番から。
1.Look at the boys ( ) are runnning over there.
関係代名詞を入れる問題の場合は、目をつけるところがありました。
それは、
「先行詞」と「カッコの後ろ」です。
この問題の場合、先行詞は「the boys」つまり、“人”です。
また、カッコの後ろには「are」がきています。
つまり“動詞”。後ろに動詞が来ているときは“主格”の関係代名詞ということでし
たね。
これらのことから使う関係代名詞は、「先行詞が人で、主格」と分かり、“who”となります。
答え:Look at the boys ( who ) are runnning over there.
意味:むこうで走っている少年たちを見なさい。
※この問題をといてみて分かると思いますが、関係代名詞の表とカッコの後ろに何がきたらどの格になるのかということが頭に入っていないといけません。
しかし、最初は何度も見ながらといていくことによって自然と覚えていきますので、それまでくり返してくださいね。
2.This is the old man ( ) I met yesterday.
それでは次も同じように考えてみましょう。
先行詞 →「the old man」→「人」
カッコの後ろ →「I met」→「主語+動詞」→「目的格」
↓
これらのことから使う関係代名詞は「whom」
答え:This is the old man ( whom ) I met yesterday.
意味:こちらは私が昨日会った老人です。
3.This is the letter ( ) I wrote last night.
先行詞 →「the letter」→「人以外」
カッコの後ろ →「I wrote」→「主語+動詞」→「目的格」
↓
使う関係代名詞「which」
答え:This is the letter ( which ) I wrote last night.
意味:これは私が昨夜書いた手紙です。
4.I have a sister ( ) parents are pianists.
先行詞 →「a sister」→「人」
カッコの後ろ →「parents」→「名詞」→「所有格」
↓
使う関係代名詞「whose」
答え:I know a girl ( whose ) parents are pianists.
意味:私は両親がピアニストである少女を知っています。
※この問題は実は最初のうち、よく間違えます。
何と間違えるかというと「parents are」を「主語+動詞」と勘違いしてしまうのです。。
これを避けるには次のように考えてください。
「主語+動詞」となる「主語」はその前に「my, your」をつけるとおかしい。
例1) I go 〜 の「I」は主語。
→「My I」 とは言えない。
例2) parents are 〜 の「parents」は主語ではない。
→「My parents」ということはできる。
このように「あれっ、これって『主語+動詞』のパターンかな?」と迷ったら、その「主語」とおぼしき単語の前に「My」や「Your」をつけてみてください。そして
つけてみておかしい → 主語です。
つけてもおかしくない → 主語ではない。
と判断できます。
5.He is a teacher ( ) everyone likes very much.
先行詞 →「a teacher」→「人」
カッコの後ろ →「everyone likes」→「主語+動詞」→「目的格」
↓
使う関係代名詞「whom」
答え:He is a teacher ( whom ) everyone likes very much.
意味:彼はみんながとても好きな先生です。
6.Osaka is a big city ( ) has a lot of tall buildings.
先行詞 →「a big city」→「人以外」
カッコの後ろ →「has」→「動詞」→「主格」
↓
使う関係代名詞「which」
答え:Tokyo is a big city ( which ) has many tall buildings.
意味:東京はたくさんの高い建物がある大都市です。
今回はここまでです。
関係代名詞に関する問題は多種多様です。まずはどんなものなのかを理解し、そして問題を解いてなれる。
インプット(理解、記憶)
↓
アウトプット(問題演習)
↓
定着(テストでも正解できる)
どんな科目や分野でも新しいことを知って、使いこなせるようになるためにはこの流れになります。このことを忘れずに、常に意識をして勉強してください。