He(She)isの文
前回はThis is の疑問文を解説しました。今回はまた通常の内容に戻っていきます。今回は「He(She)isの文」という内容を解説していきます。
前回の復習
疑問文の作り方
「〜です」という意味の「is」(これをbe動詞という)を主語の前に出す。
「Is this 〜?」 (これは〜ですか) 「Is that 〜 ?」 (あれは〜ですか) 「Is it 〜?」 (それは〜ですか)
例)
- Is this a table? (これはテーブルですか)
- Is that a bike? (あれは自転車ですか)
- Is it a watch? (それは時計ですか)
答え方
「this」「that」「it」は全て“it”を使って答える。
例)
- Is this a table?
- Is that a bike?
- Is it a watch?
↓どの質問にも
- Yes, it is. (はいそうです)
- No, it is not. (いいえ違います)
英語では同じ言葉をくり返さない
久美ちゃんこんにちは。今回はまた新しいことを勉強していくよ。
はいお願いします。
日本語では何度も同じ言葉をくり返し使うことはよくあるよね。
例えば次のような文を考えてみよう。
- 「ぼくは昨日お父さんとキャッチボールをしたよ」
- 「お父さんはとても上手だよ」
この会話を聞いて何か変な感じがする?
いいえしません。
そうだよね。この会話では「お父さん」という言葉がくり返し日本語ではこのようにくり返し使うことは普通だよね。
でも英語ではそうじゃないんだよ。
えっ、じゃあ英語では今のような場合なんて言うんですか?
うん、英語ではこうなるよ。
- 「ぼくは昨日お父さんとキャッチボールをしたよ」
- 「彼はとても上手だよ」
え〜〜、お父さんのことを「彼」なんて言わないですよ。
「彼」って言ったら付き合っている人とかですよ。
まぁ日本人の感覚ではそうだよね。
でも英語では違うんだよ。まず英語の場合は同じ言葉をくり返し使うことを嫌う傾向があるということを覚えておいてね。そこで英語では
- 男の人 → 彼
- 女の人 → 彼女
というように二回目からは言いかえるんだよ。日本人が持っているイメージの付き合っているとかという感覚は全くないから。
そうなんですか…。でも何か変な感じです。
だって男の子が自分のお母さんのことを「彼女」とか言うんですよね。
まぁそうだけど、これはすぐに慣れるからね。
He と She
そこで今回はその「彼」と「彼女」という単語の使い方を教えていくからね。
今話したように英語では二回目からはこのように言いかえるんだけど、これって同じようなことが前にも出てきているんだけど分かるかな?
えっ、出てきましたか?
そう、出てきていたよ。こんな場合だよ。
- Is this a pen?
- No, it isn't.
この文は「これはペンですか」「いいえ違います」という文だけど、この中の「it」がそうだよ。
「No, it isn't.」という言い方を省略されている部分も入れて考えてみると
「No, it isn't a pen.」
という文になるということは前に解説したよね。そうなるとこの文の意味は「いいえ、それはペンではありません」という意味になる。
この中の「it」は「それは」となって、最初の文の「これは」を言いかえた単語だよね。
はい。
このように言いかえて使われる単語のことを「代名詞」というから覚えておこうね。「代わりの名詞」という意味だよ。
なるほど分かりました。
そして今回の「彼」と「彼女」もこの代名詞なんだよ。まずはこの単語を確認しておこう。
- 「彼は」 → 「He」
- 「彼女は」→ 「She」
上の単語は「彼は」「彼女は」と「〜は」というところまでしっかり覚えておいてね。
よく「He はどんな意味?」と聞くと「彼」と答える人がいるんだけど、「彼は」だからね。
先生、ずいぶん強調しますね(笑)
うん、でも大切だから。
今後「彼の」「彼を」「彼のもの」とたくさん出てくるからそのときにここを適当に覚えておくと全部「彼」になっちゃうからね(笑)
なるほど、分かりました。
では実際の文を見てみよう。
- This is Tomoki. (こちらはトモキです)
- He is my friend. (彼は私の友達です)
最初の文で「トモキ」を紹介していて、次にその「トモキ」が友達だということを言っているんだけど、ここで二回目の文では「トモキ」とは言わず「彼は」といっているよね。
このように使うんだよ。
そうなると、女の子の場合は「彼女」で同じように言えばいいんですよね。
そうだよ。じゃあ女の子の例文も考えてみようか。
- This is Megumi. (こちらはメグミです)
- She is my classmate. (彼女は私のクラスメートです)
これも分かるよね。「メグミ」を「彼女」と言いかえているよ。
はい分かります。
文を作るときはこれまでの「This is 〜」や「That is 〜」と同じようにすればいいよ。今も例文で出したけど、
- He is Taketo. (彼はタケトです)
- He is a student. (彼は学生です)
- He is my friend. (彼は私の友達です)
- She is Kumi. (彼女はクミです)
- She is a teacher. (彼女は先生です)
- She is my sister. (彼女は私の姉妹です)
このように文を作ればいいからね。
一つ質問があるんですけど…。
最初の例文のように誰かの名前を言ってからじゃないとこの 「彼は」とか「彼女は」という言葉は使えないんですか?
いやいや、そんなことはないよ。
「彼は〜です」という文を作りたければ最初から「He is 〜」という文を作ればいいし、同じように「彼女は〜です」という文なら「She is 〜」という文をつくればいいよ。
別に最初に誰か具体的な名前を言ってからじゃないとこの言い方ができないわけじゃないからね。
そうですか、それで安心しました。ちょっと不便だなと思ったもので。
ハハハ。もしそうだとしたら不便だよね。
それじゃ今回の内容はここまでにしておこう。
ありがとうございました。
今回のまとめ
今回は「彼は」「彼女は」という代名詞の勉強でした。
代名詞はこれからもまだ出てきます。また中学3年生でもきちんと覚えていない人も時々いますので、出てきたものからしっかり覚えていきましょう。
今回のポイント
1 英語では同じ言葉をくり返すことを嫌うので代名詞を使う。
2 「彼は」 →「He」 「彼女は」→「She」
3 「彼は〜です」 → 「He is 〜」 「彼女は〜です」 → 「She is 〜」