下線部をたずねる疑問文(基本編)
前回の復習
<疑問詞が主語になる場合の特徴>
- 1.肯定文の語順になる。
- 2.疑問詞は三人称単数扱いになる。
- 3.答え方が普通の場合と違う。
例1) 「What is in the box?」 (箱に何が入っているのですか)
例2) 「Who lives in this house?」 (誰がこの家に住んでいるのですか)
<ポイント>
- 「肯定文の語順」
「What(主語) is(動詞) 〜?」(何があるのですか) 「Who(主語)lives(動詞) 〜?」(誰が住んでいるのですか)
- 「三人称単数扱い」
「be動詞はisを使っている」 「livesと三単現のsがついている」
- 「答え方が普通の場合と違う」
「An apple is.」 「A picture is.」 ↑ be動詞を使った文の質問だからbe動詞を使って答えている。
「Satoshi does.」 「I do.」 ↑ 一般動詞を使った文の質問には「do」「does」「did」などを使い分けて答える。
下線部を尋ねる疑問文
さて今回の内容はみんながとても苦手とする「下線部をたずねる疑問文」というものです。
「なんだそれ?」
っていう人もいるかもしれないので一つ例を挙げてみましょう。
例) 次の文の下線部が答えとなる文を答えなさい。 This is a pencil. このような問題です。 一度は見たことがありますよね?
結構このパターンの問題が出されると「あ〜分かんない」と諦めてしまう人が多いのですが、あなたはどうですか?
このような問題を解くにもいくつかのとき方のパターンをおさえておけば決して難しくないです。
できるだけ分かりやすく解説をしていきますので、ここで理解してしまいましょうね。まずはこのような問題を解く場合の基本的な考え方から説明します。この考え方がベースになります。
<下線部をたずねる疑問文のとき方> 1.下線部から適切な疑問詞を考える。 2.下線部以外を疑問文の形にして後ろに続ける。
これだけです。 ではこれに沿ってさっきの例文で考えていきましょう。
例) 次の文の下線部が答えとなる文を答えなさい。 This is a pencil.
考え方)
「This is a pencil.」
↓「pencil」を尋ねるためには「何」と聞けばいいから
疑問詞は「What」
↓ 残った文「This is」を疑問文の形にして後ろに続ける
「What is this?」
答え)What is this?
とこのようになります。
「いちいちそんなこと考えなくてもこの位分かるよ」
と思ったかもしれないですが、この考え方をしっかりマスターしてください。
ここでは解説をするために簡単な例で説明していますが、この考え方が分かれば文が長くなって難しそうな問題になっても解けるようになりますからね
それでは次にいくつか問題をまとめて挙げて、それぞれを説明していきます。
次の文の下線部が答えとなる文を答えなさい。 1.I am from Canada. 2.Takashi loves Megumi. 3.I go to the bookstore. ※bookstore 本屋
はい、1番から見ていきましょう。
1.I am from Canada.(私はカナダの出身です)
考え方はどうするんでしたでしょうか? まずは「下線部から適切な疑問詞を考える」でしたね。
「Canada」は『場所』を表す言葉ですから使う疑問詞は「Where」です。
そして、次は「下線部以外を疑問文の形にして後ろに続ける」でした。
「I am from」が残っていますね。これを疑問文にしてあげればいいのですが、ここで一つだけ注意があります。それは
「I」を「you」に直してあげるということです。
これは考えてみれば分かります。答える人が「I(私は)」と答えているのは質問する人が
「you(あなたは)」
と聞いたからですね。ですからここで疑問文に直すときに、元の文をそのまま「I」を使わずに「you」に直すということだけ注意してください。もちろん、主語が「you」になれば使うbe動詞もそれに合わせて変わります。そうなると答えは、
正解) Where are you from? (あなたはどこの出身ですか)
分かりましたか?
2.Takashi loves Megumi.(タカシはメグミを愛しています)
次の問題を見てみましょう。 今度の問題はさっきまでとは一つ大きく違っているところがあります。分かりますか?
動詞がbe動詞から一般動詞に変わっているところです。
そうなると、疑問文を作るときのルールが違ってくるんでしたよね。それを頭に入れておいてくださいね。
では解いていきましょう。 今度の下線部の言葉は「Megumi」となっています。人の名前ですね。そうなると、ここで使う疑問詞は「誰」といえばいいので
「Who」
になります。
次に残った文は「Takashi loves」です。
この文(単語が2つだけですが、これでもれっきとした文です)を疑問文にして「Who」の後ろにつなげます。
この「Takashi loves」を疑問文にできますか? それができないとここで止まってしまいますよ。三人称単数が主語になっていますので注意が必要です。
「does Takashi love?」ですね。
今は「Who」の後ろにつなげるので「does」を小文字で書きましたが、この文を「Who」の後ろにつなげればできあがりです。
正解) Who does Takashi love? (タカシは誰を愛していますか)
3.I go to the bookstore. ※bookstore 本屋
最後の問題です。今度も「一般動詞」を使った文ですが、1番でお話したのと同じく主語が「I」になっているということも注意点です。
まずは疑問詞。「the bookstore」ですが、「本屋」というのは、「場所」を表しています。つまり「どこ」と考えて「Where」を使います。
残った文は「I go」となります。すごく短いですけどこれでも主語と動詞の入った文です。この文を疑問文にします。主語が「I」ということを注意しながら、すると、
「do you go」
になりますね。これを疑問詞の後ろにつなげて完成です。
正解) Where do you go? (あなたはどこに行くのですか)
今回のまとめ
下線部をたずねる疑問文のとき方(基本)
- 1.下線部から適切な疑問詞を考える。
- 2.下線部以外を疑問文の形にして後ろに続ける。
例1)be動詞の文
1.I am from Canada. ↓ 下線部を疑問詞に変える。
「Canada」→「Where」
↓ 残った文を疑問文にして疑問詞の後ろに続ける。
「Where are you from?
<注意> 主語が「I」の場合は「you」に直して疑問文にする。 (「私は」と答えるには「あなたは」と聞いているから)
例2)一般動詞の場合
2.I go to the bookstore. ※bookstore 本屋 ↓ 下線部を疑問詞に変える。
「to the bookstore」→「Where」
↓ 残った文を疑問文にして疑問詞の後ろに続ける。
「Where do you go?」