理解しているのにテストでは点がとれない理由
こんなに頑張っているのに!
「うそ〜!それでよかったの〜!」
「それなら分かってたよ〜!」
中間テストや期末テストが終わってテストを返されたあとに解説を聞いた生徒のよくある感想です。
あなたにもこういう経験がありませんか?
私も塾の講師を長年続けているので生徒にテストをして答えあわせをしていると本当によくこのせりふを聞きます。
ではなぜ毎回のようにこういうことを言うことになるのでしょう?
実は注意深く観察をしていると、そのような失敗をする生徒は決まっています。
「なんでこの子達はいつも同じ失敗をしているんだろう?」
私もその子達には同じ失敗をくり返してもらいたくはないので、じっくりと観察をしていると・・・見えてきました、共通点が。この子達の共通点は何だと思いますか?
それは・・・
『問題を解く数が少ない』
これが共通点でした。あなたも誤解しているかもしれないので大切なことを確認しておきたいと思います。
勉強 = 理解
ですよね?
はい、間違ってはいません。
でもそれだけだとテストでは点数が伸びずに頭打ちになってしまいます。
それだけでおしまいにしてしまうと「理解はしました。でも問題は解けません」ということになってしまいこうなります。
「理解はした」
↓
「問題が解けない」
↓
「テストで点が伸びない」
↓
「いつもパッとしない」
↓
「怒られる」
「それじゃ、何がいけないの?」
そう思いますよね。
それは勉強をして理解をしたあとは必ず、内容を忘れないうちに
『問題集で同じ内容の問題をとく』
ということが絶対に必要なんです。あなたにもこんな経験がありませんか。
ある内容の説明を受けてその後に問題を解いたら間違えた。
解説を聞いてみると、最初に聞いた話と同じ話をされて、
「ここで言ったでしょう? これのことじゃない。」
と先生から言われて、
「な〜んだ、それってそういうことだったんだ〜」
というような経験ありますよね。
このとき初めて説明されたことが本当の意味で理解できたのです。
最初に説明を受けただけでは分かったようで、実は深くは分かっていません。
説明を聞くときには、よく分かっていなくても「ふ〜ん」と聞き流したり、読み進めてしまうことがよくあります。
しかし、問題では深く分かっていないと解けないものが出されます。
だから間違える。
そしてテストで間違えることによって「何でだろう?」という興味や関心をもって考えますから、深く理解ができて記憶にも残ります。
ですから説明を受けた後、あるいは自分で新しい単元の勉強をした後には、理解したことを深く理解するために必ず同じ範囲の問題をとくことが必要になるのです。
必ず「単元の理解」と「問題をとく」ということはセットで考えて下さいね。