疑問詞を使った疑問文(疑問詞が主語)
疑問詞を含んだ文
- 「be動詞の文」の疑問文
- 「一般動詞(1.2人称)の文」の疑問文
- 「一般動詞(3人称単数)の文」の疑問文
これらの文をきちんと作る分けることができますか?
前回お話したように疑問詞は覚えていても、その後ろに続く疑問文の形があやふやでは結局文を作ることができなくなってしまいます。
まだ怪しいという人は問題なく分かるようになるまで練習をしておいてくださいね。今回は疑問文の作り方は問題ないという前提で解説を進めていきます。
疑問詞を使った疑問文はの作り方は前回お話したように
「疑問詞 + 普通の疑問文」
となります。使う動詞や人称による違いを例文をみて確認しましょう。
<be動詞の文の例>
- What is this? (これは何ですか)
(コメント) 「What」という疑問詞の後ろに「is this」という疑問文が続いています。
この文は「be動詞の文」なので「this is」の主語と動詞が逆になって疑問文を作っているからです。
<一般動詞(1.2人称が主語)の文の例>
- Where do you live? (あなたはどこに住んでいますか)
(コメント)
「Where」という疑問詞の後ろに「do you live」という疑問文が続いている。
この文は「一般動詞の1.2人称が主語の文」なので「you live」という文の前に「do」をつけて疑問文を作るパターンだからです。
<一般動詞(3人称単数が主語)の文の例>
- What does he eat? (彼は何を食べますか)
(コメント)
「What」という疑問詞の後ろに「does he eat」という疑問文が続いています。
この文は「一般動詞の3人称単数が主語の文」なので「he eats」が「does he eat」となって疑問文を作るパターンだからです。
このように疑問詞を使った疑問文といっても特別なことをするのではなくて、やることはとても単純です。
難しく感じるとしたら、これよりも前に習っている「疑問文の作り方」がよく分かっていないからなのです。
ただし一つだけここまでにお話したこととは違ったルールになる場合があります。次にその説明をしましょう。
疑問詞が主語になる疑問文
次の文を見てください。
例) What is in the box? (何がその箱に入っているのですか)
この文の主語は何でしょうか? 「box」ではないですよ。答えは「What」です。 「何が」となる「What」が主語になるのです。
このように疑問詞が主語になる文というのがあります。どんな疑問詞でも主語になれるわけではなく、
- 「誰が」→「Who」
- 「何が」→「What」
- 「どれが」→「Which」
は主語になれます。また次のように2語以上の単語が一つの意味になって主語になる場合もあります。
- 「何語が」 → 「What language」
- 「どの車が」 → 「Which car」
- 「何人の人が」 → 「How many people」
そして、このように疑問詞が主語になる場合は次のような特徴があります。
<疑問詞が主語になる場合の特徴>
- 1.肯定文の語順になる。
- 2.疑問詞は三人称単数扱いになる。
- 3.答え方が普通の場合と違う。
このような特徴があります。 まずは1番「肯定文の語順になる」について先ほどの例文を見てください。
What is in the box? (何がその箱に入っているのですか)
この文の語順、特に「What is」に注目してください。 「What」が疑問詞で主語の役割をしています。その後ろに「is」という「動詞」が続いています。
これって「主語+動詞」で肯定文の語順ではないですか?
次に2番「疑問詞は三人称単数扱いになる」について。 やはり今の文を考えてもらいたいのですが、「What is」となっていますね。ここで使っているbe動詞が「is」なのですが、なぜ「am」や「are」ではないのでしょう?
それは「What」が「三人称単数扱い」だからです。
be動詞は「I」のときに「am」、「Youや複数」のときは「are」を使いました。そしてそれ以外は「三人称単数」で「is」となりましたよね。
ここで「is」というbe動詞を使っているのは「What」を三人称単数扱いしているからなのです。
そして3番「答え方が普通の場合と違う」について。また同じ例文で解説していきます。
「What is in the box?」 (箱に何が入っているのですか)
↓
「An apple is.」(りんごです) 「My picture is.」(私の写真です)
このように答えます。 これは次のように考えると分かりやすいでしょう。
「What is in the box?」
↓
「An apple is 〔in the box〕.」 (りんごが〔箱の中に〕入っています)
このように「in the box」が省略されているのです。英語ではくり返しを嫌う傾向がありますから重複するところはカットするのです。
分かりましたか? それでは次にもう一つ、今度は一般動詞の場合で解説していきます。
次の例文を見てください。
Who lives in this house? (誰がこの家に住んでいるのですか)
あえて同じ疑問詞を使ってみました。この文の「Who」も主語になっています。「だれが」となっていて先ほどと同じですね。
しかし、一つ違うのは使っている動詞が「一般動詞」だということです。一般動詞になると何が変わるのでしょうか?
ここでも先ほどと同じように一つずつチェックしていきましょう。
1番「肯定文の語順になる」について。
「Who lives」となっています。「Who」が主語になっているのですから「Who lives」は「主語+動詞」になっているといえます。
次に2番「疑問詞は三人称単数扱いになる」について。
「Who lives」をよく見ると、「lives」となっています。これは三単現のsがついているからですね。それは主語の役割をしている「Who」を三人称単数扱いしているからに他なりません。
最後に3番「答え方が普通の場合と違う」について。
この文の場合は次のような答え方になります。
「Who lives in this house?」
↓
「Satoshi does.」 「I do.」
ちょっと分かりずらいかもしれないですね。もう少し詳しく解説します。
ここで使われている「does」や「do」は一般動詞の代わりなんです。今の場合は上で使われている「live」の代わりをしています。このように考えると分かりやすくなります。
「Who lives in this house?」
↓
「Satoshi lives〔in this house〕.」 「I live〔in this house〕.」
疑問文の中で使われている「in this house」は繰り返しになるので「be動詞を使った文」のときと同様にカットされます。
そして、一般動詞の「lives」もくり返しを避けるために答えでは一般動詞の代わりとして「do」や「does」を使っているということです。
分かりましたか?
この最後の答え方まできちんと理解できたらテストでは強いですよ。たいていの人は最初この答え方で間違えます。
しかも先生達もそのことを分かっているので疑問詞の文の問題のときにはこの答え方をたずねる問題を一問出してくることが多いのです。
今回の内容は盛りだくさんかもしれませんが、頑張ってマスターすれば後々まで大きく役立つ内容ですからね。
それでは今回はここまでです。 勉強頑張ってください。