受動態の文(by以外の前置詞を使う文) 中学英語の勉強法




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受動態の文(by以外の前置詞を使う文)

前回は「群動詞の受動態」の解説をしました。今回は「by以外の前置詞を使う受動態」というお話をします。

前回の復習


Q:群動詞とは?
A:いくつかの単語が集まって一つの意味を作る動詞のこと。


Q:群動詞を使う受動態のポイントは?
A:群動詞は受動態にするときもそのカタマリ崩さない。


例)
Your father looked for you two hours ago.
(あなたのお父さんはあなたを2時間前に探しました
*「look for 〜」で「〜を探す」という意味になる。

 


You were looked for by your father two hours ago.
(あなたは2時間前にあなたのお父さんによって探されました


by以外の前置詞を使う受動態


先生今回で受動態も最後になるけど、今回は「by以外の前置詞を使う受動態」というのを解説していくよ。これまで受動態では「by 〜」という形を使って「誰に」されたのかを表してきたよね。


生徒はい。「by Ken」で「健によって」とかでしたよね。


先生うん、そうそう。また、「言わなくても分かる」ときにはby 〜を省略することができるということも以前に解説したけどもそれとは違うよ。


言わなくても分かるとき by 〜を省略
今回の話 byではない前置詞を使う

ということだから混乱しないでね。


生徒はい、分かりました。


先生では今回の話に入っていくけども、このby以外の前置詞を使う受動態というのはどれも理屈で理解するというよりも、熟語といった感じで、「決まった言い方」と思ってくれれば分かりやすいよ。


生徒必ずその言い方になるんですか?


先生そう、今回の内容は「この意味ならこの言い方」と決まっているものだからこのまま、まずは覚えてね。


生徒分かりました。

 

by以外を使う受動態

先生では紹介していくけど、次のようなものがあるよ。


by以外の前置詞を使う受動態
be interested in 〜 〜に興味がある
be surprised at 〜 〜に驚く
be known to 〜 〜に知られている
be made of 〜 〜で作られている(材料)
be made from 〜 〜から作られている(原料)

これが代表的なものだよ。ここで挙げた5つは必ず覚えておこう。どれもテストではよく出されるからね。上の熟語を見るとどれも「by」以外の前置詞が使われているでしょう。一つ例文を挙げて確認するとこのようになるよ。


I am interested in this movie.

(私はこの映画に興味があります


生徒ここの「be」というのは主語によってbe動詞を使い分けるということでいいんですね。


先生そう、その通り。


上では一つしか例文を挙げていないけど、主語が「I」で「興味があります」と現在形の意味にしたいので「am」を使っているんだよ。


もし、「興味がありました」と“過去形”の意味にしたいのであれば「I was 〜」としてあげればいいよ。


生徒なるほど、分かりました。


ところで、下の「材料」「原料」とあって似たようなものが2つありますが、これって何ですか?


先生うん、この区別も大切だよ。では次にこの2つの区別を解説していこう。


of と from の使い分け


先生


be made of 〜 〜で作られている(材料)
be made from 〜 〜から作られている(原料)

なんか2つとも似ていて違いがよく分からないよね。この2つの例文をまず見てくれるかな


This desk is made of wood. この机は木で作られています
Wine is made from grapes. ワインはぶどうから作られています

両方とも「作られています」ということでは同じだよね。でもここで考えてもらいたいのが、


『できあがったものを見て何で作られているか分かるか』
『元になったものが原形をとどめているか』


ということ。最初の例文でできあがったものとは「机」だけど、想像してごらん。目の前に木で作った机があって、その机が何でできているか分からない?


生徒はい、分かります。木でできた机ということは見た目も木ですよね?


見てすぐに分かりますよ(笑)


先生そう、見た目ですぐに分かるよね。


このように見た目ですぐに分かるものが「作られる」というときには「of」を使うことになります。ちなみに見た目ですぐに分かるものを作る時に使われたものを「材料」とよんでいるんだよ。


生徒なるほど、そうすると「from」の方はその逆ですか?


先生そう、いい感してるね。


その通り「be made from」の「from」を使う場合というのは


「できあがった物を見ても何でできているか分からないとき」
「元の原形をとどめていないとき」


といえるんだね。上の例文で「ワインはぶどうから作られています」というのを考えてもらいたいんだけど、この時ワインを見てぶどうからできているということが分かるかな?


生徒私は知っているので分かりますが、見た目では分かりません。


先生そうだよね。ワインがぶどうからできているということを知っているなら別だけど、そうでなければ分からないでしょう。


または考え方としては「ワインはぶどうの原形をとどめているか」といったらそんなことはないよね。


生徒ぶどうが丸ごと入ったワインなんて怖いです(笑)


先生そうでしょう(笑)


このように「見た目だけで何でできているか分からない」「元の原形をとどめていない」という時には「from」を使うというように「of」と「from」を使い分けるんだよ。分かったかな?


生徒はい分かりました。ありがとうございます。


今回のポイント


今回は「by以外の前置詞を使う受動態」というお話でした。ここででてくるものは熟語として覚えておけば大丈夫なものですから例文とともに覚えておいて下さい。


by以外の前置詞を使う受動態と例文
be interested in 〜 〜に興味がある
I am interested in this movie.
私はこの映画に興味があります
be surprised at 〜 〜に驚く
I was surprised at the news.
私はそのニュースに驚きました
be known to 〜 〜に知られている
The singer is known to everyone.
その歌手はみんなに知られています
be made of 〜 〜で作られている(材料)
This desk is made of wood. この机は木で作られています
* 机は材料の「木」で作られていることが分かるから「of」


be made from 〜 〜から作られている(原料)
Wine is made from grapes. ワインはぶどうから作られています
* ワインは原料の「ぶどう」が原形をとどめていないので「from」

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