付加疑問文(be動詞の場合)
付加疑問文とは
今回は付加疑問文という単現の説明をしていきます。
「付加疑問文」といわれてもなんのことか分かりませんね。まずはどんなものなのかを簡単に見てみましょう。
<付加疑問文>
確認したり、念を押したりするときに使う言い方。
「〜ですね」
付加疑問文とは間違いがないか「確認をする」、あるいは相手に「念を押す」ときに使います。日本語でも、
- 「明日の集合は6時半でいいんだよね」
- 「あなたも一緒に参加するんだよね」
- 「今度の日曜日にはディズニーランドに行くんだよね」
などというように使います。
これと同じことを英語で言いましょうということです。
それでは実際に英文を見てみましょう。
付加疑問文(be動詞の場合)
<付加疑問文の例文>
- You are kind, aren't you?
(あなたは親切ですね) - Ken isn't tall, is he?
(ケンは背が高くないですね) - Hiroshi was at home, wasn't he?
(ヒロシは家にいましたね) - Yuko and Mai weren't students, were they?
(ユウコとマイは学生ではありませんでしたね)
このような文が付加疑問文です。
今回は使っている動詞を「be動詞」限定にしています。
一般動詞は次回解説していきますが、基本的な考え方は同じですので、今回の説明が理解できれば次回は余裕です。
上の例文を見ても大体予想がつくかもしれませんが、付加疑問文の形はこうです。
<付加疑問文の形>
前が肯定文の場合 → 否定形 + (主語の)代名詞?
前が否定文の場合 → 肯定形 + (主語の)代名詞?
最初が肯定文ならば、文の後ろにコンマ( , ) をつけて、否定形の形 + 主語の代名詞をつけます。
実際に例文を使ってみていきましょう。
肯定文の付加疑問文
「You are kind.」
(あなたは親切です)の場合
この文の最後にコンマをつけます。
↓
You are kind,
↓
次にこの文は“肯定文”ですから後ろは否定形にします。
↓
You are kind, aren't
↓
最後はこの文の主語を代名詞にして後ろに続けます。
但し、この文では既に主語が代名詞なので、同じ単語を続けて、クエスチョンマークをつけて完成です。
↓
You are kind, aren't you?
(あなたは親切ですね)
ちなみにこの文に対する答え方はどうなるでしょう?
つぎのようになります。
You are kind, aren't you?
(あなたは親切ですね)
Yes, I am. (はいそうです)
No, I'm not.(いいえちがいます)
次に否定文の付加疑問文を見てみます。
否定文の付加疑問文
否定文の付加疑問文の作り方も同じように考えます。
Ken isn't tall.
(ケンは背が高くない) の場合
この文の最後にコンマをつけます。
↓
Ken isn't tall,
↓
この文は“否定文”ですから後ろは肯定形にします。
↓
Ken isn't tall, is
↓
最後にこの文の主語を代名詞にして後ろに続けます。
「Ken」は男の子なので「he」を続けます。
↓
Ken isn't tall, is he?
(ケンは背が高くないですね)
ここでもこの文に対する答え方を考えてみます。
今回はちょっと注意が必要です。よく見てくださいね。
Ken isn't tall, is he?
(ケンは背が高くないですね)
「いいえ背が高いです」 → Yes, he is.
「はい背が高くないです」 → No, he isn't.
気づきましたか?上の答え方では
「いいえ」 → 「Yes」
「はい」 → 「No」
となっています。これはなぜかというと、英語特有の理由があるのです。英語では
後ろに肯定の形 → Yesで始める。
後ろに否定の形 → Noで始める。
というルールがあります。
「いいえ背が高いです」という言い方の後半部分「背が高いです」というのは『肯定形』です。
ですからこの場合、たとえ日本語の私達の感覚と逆になっていても「Yes」で始めないといけないのです。
もう一つも同じです。確認しましょう。
「はい背が高くないです」という言い方の後半部分「背が高くない」というのは『否定形』です。
後ろに否定形がくるのなら、たとえ日本語で「はい」となっていても「No」で始めないといけないということです。
分かりましたでしょうか?
ではここまでをまとめて今回は終わりにしましょう。
今回のまとめ
今回は付加疑問文という内容を説明しました。
次の点を確認してください。
<付加疑問文とは>
確認したり、念を押したりするときに使う言い方。
「〜ですね」
<付加疑問文の形>
<付加疑問文の形>
前が肯定文の場合 → 否定形 + (主語の)代名詞?
前が否定文の場合 → 肯定形 + (主語の)代名詞?
例)
You are kind, aren't you?
(あなたは親切ですね)
Ken isn't tall, is he?
(ケンは背が高くないですね)
<付加疑問文の答え方>
注意!
否定文の付加疑問文は「Yes」と「No」の使い方が普段と逆になる!
例)
Ken isn't tall, is he?
(ケンは背が高くないですね)
「いいえ背が高いです」 → Yes, he is.
「はい背が高くないです」 → No, he isn't.
(理由)
後ろに肯定の形 → Yesで始める。
後ろに否定の形 → Noで始める。