接続詞(従属接続詞と時制の一致)
前回の復習
<従属接続詞>
- (時間を表すもの)
when 〜の時
while 〜している間
before 〜の前
after 〜の後
as soon as 〜するとすぐに - (条件を表すもの)
if もし〜なら - (理由を表すもの)
because なぜなら〜なので - (譲歩を表すもの)
though 〜だけれども
<例文と書きかえ>
※「/」 は文の切れ目を表しています。 ↓
While I was away, / please take care of my dog.
Please take care of my dog /
(私がいない間、犬の世話をしてください)
If it rains tomorrow, / we won't go on a picnic.
↓
We won't go on a picnic / if it rains tomorrow.
(もし明日雨が降ったら、私たちはピクニックに行きません)
Because my brother is young, / he can't ride a bike.
↓
He can't ride a bike / because my brother is young.
(私の弟は小さいので、自転車に乗れません)
Though he was young, / he can speak three languages.
↓
He can speak three languages / though he was young.
(彼は若いけれども、3カ国語を話せます)
<従属接続詞の特徴>
- 1.従属接続詞の後ろには「主語 + 動詞」が続いている。
- 2.従属接続詞は必ず“後ろとカタマリを作る
従位接続詞の主と従の関係
リョウ君こんにちは。前回は「接続詞」の従位接続詞を勉強したけども覚えているかな?
はい、大丈夫です。
今回はまず最初に従位接続詞には、その名の通り「主と従」の関係があるということから解説していくよ。
例えば、前回こんな例文を挙げたよね。
- When I came home, my sister was watching TV.
(私が家に帰ってきた時、私の姉妹はテレビを見ていました)
この文はカンマのところで2つに分けられました。
「When I came home」
と
「my sister was watching TV」
ちなみに日本語では、
「私が家に帰ってきた時」
と
「私の姉妹はテレビを見ていました」
これらの2つのうち、どちらかが「文の中心になる内容」で、もう一方が「より詳しく伝えるための追加情報」になっているんだけど、分かるかな?
えっ、よく分かりません。
うん、じゃあ答えから言った方が分かるかな?
この文の場合、中心になっている内容は
「my sister was watching TV」
(私の姉妹はテレビを見ていました)
そして、「ではいつ見ていたの?」という追加情報が
「When I came home」
(私が家に帰ってきた時)
ということ。つまり、中心的内容になっている方が「主」で、追加情報になっている方が「従」ということだよ。
なるほど、分かります。
じゃあもう一つの例文を見てみよう。
- If it rains tomorrow, we won't go on a picnic.
(もし明日雨が降ったら、私たちはピクニックに行きません)
この例文だったら主と従はどうなるかな?
え〜と、まず2つに分けると、
「If it rains tomorrow」は「もし明日雨が降ったら」という意味で、
「we won't go on a picnic」が「私たちはピクニックに行きません」という意味。
そうなると、「私たちはピクニックに行きません」が言いたいことだから主で、どんな時にという追加情報が「もし明日雨が降ったら」ということになるから従。
どうですか?
そう、それで正解だよ。
そうやって考えればいいんだけど、実はもっと簡単に見分けることができるんだよ。
えっ、どうやってですか?
それは、
“接続詞が入っている方のカタマリが従になる”
と覚えておけば早いんだよ。
そうなんですか〜。早く言ってくださいよ。
本当だ。さっきの例文でも
「When I came home」と「If it rains tomorrow」が従になってますね。
そうでしょう。
ここまでは分かったかな?
はい分かりました。
時制の一致とは?
それでは従位接続詞の主と従が分かったところで次の説明をしていこう。なんで主と従なんて話をしたかというと、次の説明をするからなんだよ。それは
時制の一致
- <時制の一致>
主節の動詞が過去形になったら
従位節の動詞も過去形に合わせて
あげるというルールのこと。
この説明の中に出てきている「主節」というのはさっきの主になる方のカタマリ、「従位節」というのは「従」になるカタマリのことだよ。
「時制の一致」というのは上のようなことなんだけど、例文でみてみよう。
例)
I study / before I go to bed.
(私は寝る前に / 勉強します)
この文は「before」という接続詞が入っているからまず2つに分けると、「I study」と「before I go to bed」に分かれるよね。
次に主と従を考えると、接続詞が入っている方のカタマリが従だから、
主 → 「I study」
従 → 「before I go to bed」
となるところまでは分かるよね?
はい分かります。
次からが大切。
時制の一致では「主節の動詞が過去になると、従位節の動詞も過去にあわせる」ということだから。
I study / before I go to bed.
↑ ↑
主節の動詞 従位節の動詞
次にこの文を書きかえて「私は勉強しました」と過去の文を作りたいとする。
I studied / before I went to bed.
↑ ↑
過去にした 自動的にこちらも過去にあわせる(goをwentにする)
このように「主節の動詞が過去形になったら、従位節の動詞も過去形に合わせる」というのはこういうことをすることなんだよ。
あ〜なるほど。
つまり、主節の動詞を過去形にしたら、従位節の動詞も自動的に過去形にしてあげないといけないということですね。
そういうことだよ。
ところで、あともう一つだけ注意点があるからね。それは日本語に訳す場合。上の文の場合は
「私は寝る前に勉強しました」
こうなるよ。「studied」だから「勉強しました」とするのは問題ないと思うけど、「went」のところは“現在形”のように訳すことに注意してね。
つまり「私は寝た前に勉強しました」としてはいけないということですね。
そういうことだよ。
それでは今回はここまでにしておこう。
はい、ありがとうございました。
今回のまとめ
今回は前回の「従位接続詞」の続きの解説をしました。
今回のポイントは、
- 「主(節)と従(位節)の見分け方」
- 「時制の一致とは」
です。
<従位接続詞の文の主節と従位節の見分け方>
接続詞の入っている方のカタマリが従位節
例)
When I came home, / my sister was watching TV.
- 主節 :my sister was watching TV
- 従位節:when I came home
<時制の一致とは>
主節の動詞が過去形になったら従位節の動詞も過去形に合わせてあげるというルールのこと。
I study / before I go to bed.
↑ ↑
主節の動詞 従位節の動詞
次にこの文を「私は勉強しました」に書きかえると、
I studied / before I went to bed.
↑ ↑
過去にした 自動的にこちらも過去にあわせる(goをwentにする)
<時制の一致をした文の訳し方の注意>
従位節の動詞は「現在形」で訳す。
例)
I studied / before I went to bed.
正:私は寝る前に勉強しました。
誤:私は寝た前に勉強しました。
※従位節の動詞は過去形の「went」になっていても現在形で訳す。