接続詞(従属接続詞の種類と書きかえ)
前回の復習
<等位接続詞>
- 「and」 → 「そして、〜と」
例) I like dogs and cats.
(私は犬とネコが好きです)
- 「but」 → 「しかし、でも」
例) I am busy, but you are not busy.
(私は疲れています、でもあなたは疲れていません)
- 「or」 → 「それとも、または」
例) Do you like tea or coffee?
(あなたは紅茶が好きですか、それともコーヒーが好きですか)
- 「so」 → 「だから、そう」
例) It was snowing, so he stayed home.
(雪が降っていました、だから彼は家にいました)
<命令文 + and, or>
- 命令文 + , and・・・
(〜しなさい、そうすれば…)
例) Study hard, and you can pass the exam.
(一生懸命勉強しなさい、そうすれば試験に合格できますよ)
- 命令文 + , or・・・
(〜しなさい、さもないと…)
例) Get up early, or you'll be late for school.
(早く起きなさい、さもないと学校に遅刻しますよ)
従属接続詞の種類
リョウ君こんにちは。前回は「接続詞」の中の等位接続詞という単元を勉強したよね。
今回はその続きで従属接続詞というものを説明していくよ。
はい、お願いします。
前回の等位接続詞は、語と語、句と句、文と文が対等な関係でつながれているというものだったよね。
どちらか一方がもう一方よりも重要な内容を言っているというような偏りはなかったんだけども、今回説明していく従属接続詞というのは
一方が“主”で、もう一方が“従”
という関係になる接続詞なんだよね。詳しい話は次回にする予定だから、まずはどんな接続詞があるのかみてみよう。
<従属接続詞>
- (時間を表すもの)
when 〜の時
while 〜している間
before 〜の前
after 〜の後
as soon as 〜するとすぐに - (条件を表すもの)
if もし〜なら
- (理由を表すもの)
because なぜなら〜なので
- (譲歩を表すもの)
though 〜だけれども
このような接続詞が今回の「従属接続詞」というものだよ。
それではいくつか例文を挙げてみるよ。
例)
- When I came home, my sister was watching TV.
(私が家に帰ってきた時、私の姉妹はテレビを見ていました)
- While I was away, please take care of my dog.
(私がいない間、犬の世話をしてください)
- If it rains tomorrow, we won't go on a picnic.
(もし明日雨が降ったら、私たちはピクニックに行きません)
- Because my brother is young, he can't ride a bike.
(私の弟は小さいので自転車に乗れません)
- Though he was young, he can speak three languages.
(彼は若いけれども、3ヶ国語を話せます)
こういったような文が今回の従属接続詞を使ったものだよ。
なんか難しそうですね。
いや、前回の等位接続詞よりは少し細かいところがあるけど、一つひとつをマスターしていけばどうってことはないよ。
まずは上で挙げた従属接続詞の単語と意味をしっかり覚えよう。
最初に挙げた「When」は疑問詞の「いつ」という意味ではないことに注意だね。
仮に疑問詞だとしたら最後がクエスチョンマーク(?)になっているはずだと思うけど、そうはなっていなかったよね。
「When I came home, my sister was watching TV.」
↑
ピリオド
あっ、本当だ!ピリオドになっていますね。
そうでしょう。
それでは次に従属接続詞を含んだ文の訳し方を説明していこう。
従属接続詞を含んだ文の切れ目
従属接続詞の使い方の特徴というのがあるからまずはそれをおさえておこう。
<従属接続詞の特徴>
- 1.従属接続詞の後ろには「主語 + 動詞」が続いている。
- 2.従属接続詞は必ず“後ろとカタマリを作る”
この2つだよ。
それではさっき挙げた例文の訳し方を説明していくよ。
最初はこの文から、
When I came home, my sister was watching TV.
これは次のように考えていくからね。
- ※「When」が「〜とき」という従属接続詞
- ※従属接続詞の後ろに「I came」という「主語 + 動詞」が続
いている。
- ※ここでは「When I came home」と「my sister was watching TV」がそれぞれのカタマリになっている。
When I came home, / my sister was watching TV.
↓ ↓
(私が帰宅した時) / (私の姉妹はテレビを見ていた)
↓
「私が帰宅した時、私の姉妹はテレビを見ていました」
なるほど。分かりました。
従属接続詞の文の書きかえ
さらにもう一つつけ加えておこう。 =My sister was watching TV
この文は書きかえができるんだよ。そうはいっても大した書きかえではないんだけどね。下の文を見てくれる。
When I came home, my sister was watching TV.
この下の文が書きかえた文なんだけど、どこがどう変わったか分かるかな?
え〜と、ちょっとわかりづらいです。
なんか書いてあることは同じようには見えるんですけど・・・。
うん、それでは説明をするよ。これは
When I came home, / my sister was watching TV.
=My sister was watching TV /
when I came home.上の文の「When I came home」の部分と後ろの「my sister was watching TV」の部分が入れ代わっただけでしょう。
あれ!本当ですね。それだけですか。
そう、それだけだよ。だから書きかえといっても大したことはないといったでしょう。ポイントは次の点だよ。
<書きかえのポイント>
- 1. カンマ(,)がついている前で切れるので、そこで前後に分ける。
- 2. 1で分けた前後のカタマリを逆にする。
ただこれだけだよ。そうするとさっき挙げた例文も同じように書きかえられるよね。ちょっと書きかえてごらん。 ↓
はい。
While I was away, / please take care of my dog.
Please take care of my dog /
If it rains tomorrow, / we won't go on a picnic.
↓
We won't go on a picnic / if it rains tomorrow.
Because my brother is young, / he can't ride a bike.
↓
He can't ride a bike / because my brother is young.
Though he was young, / he can speak three languages.
↓
He can speak three languages / though he was young.
こんな感じでどうでしょうか。
うん大丈夫だよ。どこで切ったらいいのかは分かったみたいだね。
それでは一つ注意点を言っておこう。いま書きかえた文はどれも後ろに従位接続詞が移動したよね。
そうなると、よく見てもらうと分かるけど、間にカンマがなくなっているのに気づいたかな?
あれ、本当ですね。
通常は接続詞が文の途中にくる場合、つまり〜 when ─ のようになる場合にはカンマが入らないんだよ。
えー、そうなんですか。
そう、そもそもこのカンマは「ここで文の意味が切れるよ」ということを伝えるためのものなんだよね。
だから「When I came home, my sister was 〜.」のように、このカンマが入っていると、
「あ〜、homeのところで前と後ろに切れるんだな」
とすぐに見て分かるから便利なんだよね。
じゃあなんで書きかえた方の文
「My sister was watching TV when I came home.」にはこのカンマが入らないのですか?
それは、従属接続詞が文の途中にくるときは、その前で切れるのが分かるからなんだね。
さっき「従属接続詞は後ろとカタマリを作る」といったでしょう。この例文でも
「My sister was watching TV when I came home.」
↑
従属接続詞
文の途中にこの従属接続詞を見つけられれば、その前で切れるんだから
「My sister was watching TV / when I came home.」
このように切れると分かり、あとはそれぞれの意味を合体させてあげればいいだけだよね。
なるほど、つまり文の途中に従属接続詞があるときは今の話のように接続詞から後ろとその前で分かれるとすぐに分かるからカンマは入れなくてもいいけど、
最初に従属接続詞がきているときにはどこで切れるのかが分かりづらいから切れるところにカンマが入っているということですね。
そういうことだね。
ちなみに自分でカンマをいれて文が作れないといけないので、どこにいれるのかをいうと、
“文の途中に「主語 + 動詞」が出てくる前”
になるよ。こういうことだよ。
When I came home, my sister was watching TV.
↑ ↑ ↑
カンマ 主語 動詞
なるほど、分かりました。
今回の内容はここまでにしておこう。
次回は従属接続詞の「主従の関係」を解説していくからね。
はい、ありがとうございました。
今回のまとめ
今回は前回の「等位接続詞」に続き「従属接続詞」の解説をしました。
従属接続詞にはどんな種類があるのか。
どんな使い方をするのかをおさえていきましょう。
<従属接続詞>
- (時間を表すもの)
when 〜の時
while 〜している間
before 〜の前
after 〜の後
as soon as 〜するとすぐに - (条件を表すもの)
if もし〜なら
- (理由を表すもの)
because なぜなら〜なので
- (譲歩を表すもの)
though 〜だけれども
<例文と書きかえ>
※「/」 は文の切れ目を表しています。 ↓
While I was away, / please take care of my dog.
Please take care of my dog /
(私がいない間、犬の世話をしてください)
If it rains tomorrow, / we won't go on a picnic.
↓
We won't go on a picnic / if it rains tomorrow.
(もし明日雨が降ったら、私たちはピクニックに行きません)
Because my brother is young, / he can't ride a bike.
↓
He can't ride a bike / because my brother is young.
(私の弟は小さいので、自転車に乗れません)
Though he was young, / he can speak three languages.
↓
He can speak three languages / though he was young.
(彼は若いけれども、3カ国語を話せます)
<従属接続詞の特徴>
- 1.従属接続詞の後ろには「主語 + 動詞」が続いている。
- 2.従属接続詞は必ず“後ろとカタマリを作る