比較(原級の肯定文と否定文) 中学英語の勉強法




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比較(原級の肯定文と否定文)

比較とは?

原級ということを解説する前にまずは比較についてちょっと考えてみましょう。
比較とは何でしょう?

日本語で比較の意味を考えてみてください。
比較というのは何かと何かを比べてみることですよね。


どんな勉強でもいえることですが、自分は今、何の勉強をしているのかしっかり意識することは大切です。
今回の勉強は「何かと何かを比べる場合」の表現を勉強していくんだなということを意識してください。

原級とは?

では次に話を進めます。

何かと何かを比べたとします。するとどんなことが起こるでしょうか?


例えば
「AとBは同じくらい○○だった」
「AはBよりも○○だった」
というような結果がでてくるでしょう。

また2つではなく、3つ以上の何かを比べたとすると、


「Aは全ての中で一番○○だった」
というようなことも考えられます。このように何かを比べた(比較した)結果どうだったのかということを英語ではどのように表現するのか、そういうことを今回から勉強していきます。
その中でも今回は「AはBと同じくらい○○」という内容の解説をします。次の例文を見てください。

  • 例1)
    Akira is as tall as Satoshi.
    (アキラはサトシと同じくらいの身長です)

  • 例2)
    This watch is as old as that one.
    (この時計はあの時計と同じくらい古い)


この2つの例文にはどちらも「as」という単語が使われていますね。

「AはBと同じくらい〜」というときには、この「as 〜 as」という言い方を使います。


そして「as」と「as」の間の「〜」の部分には形容詞の元の形が入ることになります。
ただ、「元の形」といわれても、
「なんだよ、元じゃない形なんてあるのかよ。」
こう思うでしょう。実は次回からの解説には「元じゃない形」が出てくるんです。ですから今は気にしないで読み進めてください。
話を戻して「as」と「as」の間に入る「〜」の部分の形容詞の形が何もつけない元の形になるので、この使い方を比較の「原級」と呼びます。
「原級」という言い方は動詞でいうところの「原形」と同じ発想だと思ってもらえばいいです。形容詞では原形とは言わず、「原級」と呼ぶだけで、要は「元の形」ということです。
例文に話を戻します。

  • 例1)
    Akira is as tall as Satoshi.
    (アキラはサトシと同じくらいの身長です)


この文を分解して見てみます。
「Akira is」

→アキラは


「as tall as」

→同じくらい背が高い


「Satoshi」

→サトシと


  ↓
「Akira is as tall as Satoshi.」

 

→アキラはサトシと同じくらいの身長です。


※「同じくらい背が高い」といっても正解です。ただし「身長」という表現も覚えておいてください。テストではこっちで出されやすいです。
このようになっています。もう一つも見てみましょう。

  • 例2)
    This watch is as old as that one.
    (この時計はあの時計と同じくらい古い)


「This watch is」

→この時計は


「as old as」

→同じくらい古い


「that one」

→あの時計と


※ここで使われている「one」は「watch」の意味です。

「this watch」「that watch」と重複するのを避けるために英語ではこのような代名詞を使います。比較ではよく出てきます。


  ↓

「This watch is as old as that one.」

 

→この時計はあの時計と同じくらい古い。


ここまでの内容をまとめると次のようになります。

<比較の原級>

〔原級〕

as 〜 as …

…と同じくらい〜


原級の否定文


次に否定文のお話をします。否定文の作り方は今更くどくど説明す

るまでもなく、理解できると思います。つまり


be動詞の文  → be動詞の後ろにnotを入れる。

一般動詞の文 → don't, doesn't, didn'tを入れて動詞の原形


というこれまでにすでに習っていることをすればいいだけですから。
しかし、一つだけ注意をしておかないといけないことがあります。
それは『訳し方』です。


例えば先ほど作った例文を一つ、否定文に変えてみましょう。



  • 例3)
    Akira isn't as tall as Satoshi.

この文は否定文になっています。この作り方には問題がないと思います。「is」が「isn't」になっただけですから。


では意味はどうなるでしょう。まずは普通に考えて訳してみましょう。こうなりませんか?


「アキラはサトシと同じくらいの身長ではありません」


どうですか?
これってどっちが身長が高くて、どっちが低いのでしょうか?


この日本語訳ではアキラの身長がサトシの身長と同じではないといっているだけなので、どっちがどうなのかが不明になってしまいます。これではテストでは×になります。


ではどういう訳にしたらよいのでしょう。次のように言ってあげれば分かりやすくなりませんか?


「アキラはサトシ程背が高くない


こう言ってあげれば、


「アキラ」→「低い」
「サトシ」→「高い」


ということがすぐに分かります。もう一つの例文でも確認してみましょう。



  • 例4)
    This watch isn't as old as that one.

まずはいけない方で訳してみます。


「この時計はあの時計と同じくらい古くありません」


これではやはりどちらの方が古いのかが不明になってしまいます。では正しく訳してみましょう。


「この時計はあの時計ほど古くありません


これなら大丈夫ですね。


「この時計」→「新しい」
「あの時計」→「古い」


という2つの関係がすぐに分かります。


このように原級の否定文は日本語訳に注意が必要になるので気をつけてくださいね。


原級の否定文の注意

「not as 〜 as …」

(…程〜ではない)
※「同じくらい〜ではない」とは訳さない。


はい、今回はここまでです。今回は「比較」の中の「原級」という
表現の解説をしました


次回はこの原級を使って「〜倍」という言い方することができるので、その解説をしていきます。それでは勉強、頑張ってください。




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