入試対策問題 part7(重要書きかえ問題その3) 中学英語の勉強法




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入試対策問題 part6(重要書きかえ問題その3)

重要書きかえ問題

(問題)次の各文がほぼ同じ意味になるようにカッコの中に適語を入れなさい。

 

(1) He has a dog with long ears.

 

= He has a dog (   ) (   ) long ears.
* = He has a dog (   ) (   ) are long.

 

(2) This is the book which was written by a famous novelist.
 = This is the book (   ) (   ) a famous novelist.
 = This is the book (   ) (   ) (   ) wrote.

 

(3) If you hurry up, you will be in time.
 = Hurry up, (   ) you won't be in time.

 

(4) Is English spoken in France?
 = (   ) (   ) speak English in France?

 

(5) My grandmother died ten years ago.
 = My grandmother (   ) (   ) (   ) (   ) ten years.

解答・解説

(1) He has a dog with long ears. 

= He has a dog (   ) (   ) long ears.
* = He has a dog (   ) (   ) are long.


さぁ、答え合わせをしていきましょう。

最初の文の意味は、「彼は長い耳をした犬を飼っています」という意味ですね。


ここでの「with」は「〜といっしょに」ということから「〜をもった」という意味として使っています。2番目の文のカッコには何を入れたらいいでしょう?
1番目の文と比べると単語数が1つ多くなっています。このことから「with」と同じ内容を2語で表せばよいと分かります。ここでは関係代名詞を使って上の文と同じ意味を作ります。最初に答えをいうと、

He has a dog ( which ) ( has ) long ears.

となります。「which」は「that」でもOKです。(問題文にthatは不可となっている場合はダメですよ)
その後ろの「has」は後ろの「has long ears」とセットで

「長い耳を持っている」 → 「長い耳をした」


という表現になり後ろから前の「a dog」を修飾しています。この時の注意点は「have」ではなく「has」にするところです。
先行詞の「a dog」は三人称単数ですから。

こういうところで落とすと非常にもったいないので、あと一歩ですからあせらずに正解していきましょう。


最後の文には「*」をつけておきましたが、これは公立高校の問題では基本的には出題されないはずです。指導要領外の内容になりますから。しかしチャレンジをする人に解説をしていきます。
この文のカッコの後ろには「are long」と書いてあります。この問題も関係代名詞を使います。何が入るのかは置いといて、先行詞が「a dog」になることは分かるはずですから、関係代名詞は最初のカッコに入ることも分かりますね?
すると、2つ目のカッコには何が入るでしょう?ここには「耳」という単語が入ります。後ろと一緒になって、

「耳が長い」

というカタマリを作ります。関係代名詞によってこの「耳が長い」が先行詞の「a dog」にかかり、「彼は耳が長い犬を飼っています」という意味を作っていきます。まずは正解を、

He has a dog ( whose ) ( ears ) are long.

この「whose」というのは関係代名詞ですが、後ろに名詞がくる場合に使うことができます。今は「ears」という名詞がきています。
簡単に説明をしますと、この「whose」は代名詞の所有格が変化したものになります。もともとの文が次の2つだったと考えてもらうと理解できるかもしれません。

  • He has a dog.

  • Its ears are long.


下の文の「its」は「それの」という意味の所有格の代名詞で、これが変化したものです。この「its」を「whose」に変えて、上の文の後ろに続けて作った文になります。

正解:He has a dog with long ears.

 

= He has a dog ( which ) ( has ) long ears. 
* = He has a dog ( whose ) ( ears ) are long.


(2) This is the book which was written by a famous novelist.

  = This is the book (   ) (   ) a famous novelist.
  = This is the book (   ) (   ) (   ) wrote.


次の問題です。この文の意味は

「これは有名な小説家によって書かれた本です」

となります。2つ目の文を見るとカッコの前までは上の文と同じになっています。そして2つカッコが入り、後ろに「a famous novelist」とありますが、これは上の文と同じです。
つまり、上と下の文を比べると上の「which was written by」という部分がカッコ2つに変わることになりますね。これは典型的な書きかえの問題です。
関係代名詞の後ろに進行形や受動態がくる場合(今は進行形)

 
→関係代名詞とbe動詞をカットしてあげる。


これでOKです。すると次のようになります。
This is the book ( written ) ( by ) a famous novelist.
この文は上の文と全く同じ意味になっています。この文の中の「written」は「過去分詞」で、written以下が前にある「book」を修飾している文になります。
次に3番目の文です。

= This is the book (   ) (   ) (   ) wrote.


この文もカッコの前までは同じなのですが、3つカッコが入った後に「wrote」という過去形の動詞がきています。今度の場合は次のような意味になると考えられます。

「これは有名な小説家が書いた本です」

あまり変わっていないように感じるかもしれませんが、変わりました。

最初の2つの文

 

→「小説家によって書かれた本」

最後の文

 

→「小説家が書いた本」


このようになっています。正解はこうなります。

This is the book ( a ) ( famous ) ( novelist ) wrote.

カッコから後ろの部分が前にある「book」を修飾しています。もう少し詳しく解説すると、この文は目的格の関係代名詞が省略されているパターンになります。
関係代名詞の目的格というのは省略することができました。忘れている人は復習をしておいてください。
今の問題の場合はカッコで単語の数が制限されています。このような問題の場合関係代名詞を入れるか入れないかを判断する必要があります。
間違っても関係代名詞を入れて、代わりに「a」を入れ忘れるようなことにならないよう気をつけてください。ちなみに省略されている関係代名詞は「which」か「that」です

正解:This is the book which was written by a famous novelist.

 

= This is the book ( written ) ( by ) a famous novelist. 
= This is the book ( a ) ( famous ) ( novelist ) wrote.


(3) If you hurry up, you will be in time.

  = Hurry up, (   ) you won't be in time.


今度の問題は命令文を使った文です。上の文の意味は

「もしあなたが急げば、間に合いますよ」

という意味です。「be in time」で「間に合う」という意味になります。下の文はどうなるでしょう。最初が動詞の原形で始まっているので、
「急ぎなさい・・・」
で始まることが分かりますね。考えられる答えは
「急ぎなさい、そうすれば間に合いますよ」

 


「急ぎなさい、さもないと間に合いませんよ」


ですが、後ろに「won't」があることから後者の意味だと分かります。

  • 命令文, and ・・・ (〜しなさい、そうすれば・・・)

  • 命令文,or ・・・  (〜しなさい、さもないと・・・)


を覚えていれば特に問題なく解けたと思います。

正解:Hurry up, ( or ) you won't be in time.


(4) Is English spoken in France?

  = (   ) (   ) speak English in France?


はい、次の問題です。上の文の意味は

「英語はフランスで話されていますか」

となっています。つまり受動態が使われています。下の文は「speak」という形から「能動態」の文と分かります。
上の受動態には「by 〜」となっていないので「by them」が省略されていますから能動態に戻すときには「they」という主語をもってこないといけません。
あとは普通の一般動詞の疑問文と考えてときます。このパターンは基本になりますので必ず問題なく解けるようにしておきましょう。

正解:( Do ) ( they ) speak English in France?


(5) My grandmother died ten years ago.

  = My grandmother (   ) (   ) (   ) (   ) ten years.


最後の問題です。上の文の意味は、

「私の祖母は10年前に亡くなりました」

です。この文と同じ意味にしたいのですが、下の文はやたらと長いですね。特徴は

  • 主語は一緒「My grandmother」

  • 最後に「ago」がなくなっている。


ということです。これも結構代表的な書きかえ問題です。ヒントは日本語の意味が

「私の祖母は10年間ずっと死んでいます」

と直訳するとちょっと変わったものになります。正解は、

My grandmother ( has ) ( been ) ( dead ) ( for ) ten years.

になります。「ずっと〜している」となるので現在完了を使います。また、「dead」という単語が使われていますが、これは「形容詞」です。形容詞は「be動詞」とセットで使われるということを覚えておいてください。

例)She is beautiful.(彼女は美しい)

「dead」のところを「died」とする人がいますが、これは間違いです。「die」は動詞です。「died」とすると「be動詞」の後ろで受動態になってしまい、「死なされている」みたいな変な意味になってしまいます。
ここでは「has been dead」で「死んでいる状態が続いている」という表現を作ることになります。

正解:My grandmother ( has ) ( been ) ( dead ) ( for ) ten years.



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