受動態の文(肯定文) 中学英語の勉強法




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受動態の文(肯定文)

ここでは

「受動態とは何か」 「受動態の形」 「受動態の肯定文」 の説明をしていきます。


受動態とは


それでは早速始めていきましょう。ここでは私(カナメ)と生徒(あいみ)の対話形式で進めていきます。


先生それでは今回から「受動態」の解説をしていくよ。


生徒はい、お願いします。


先生受動態というのはどんなものなのかというところから説明していくね。ところで、この文を見てくれる。


「私はドアを開けます」


この文は「私」という「人間」を主語にした文だけど、この文を「ドア」を主語にして言いかえたらどうなるかな?


生徒えっ、ドアを主語にしてですか・・・。


先生そう、ドアを主語にするというのは「ドアの立場」になって言いかえると考えてもらってもいいよ。


生徒なるほど、そうなると


「ドアは私に開けられます


こんな感じですか?


先生そうそう、それでいいよ。「私はドアを開ける」といった場合「ドア」からすれば「開けられる」となるよね。このように「〜される」となるのが“受動態”とか“受け身”というんだよ。


ちなみに今まで使ってきた普通の言い方、つまり「〜します」という言い方のことを受動態に対して『能動態』というからね。じゃあ、他にも少しやってみよう。これはどうなるかな?


「彼女はテニスが好きです」

「私のお父さんは昨日車を洗いました」
「私のお母さんは毎日料理を作ります」


生徒はい、最初は


「彼女はテニスが好きです」     

「テニスは彼女によって好かれています


 


「私のお父さんは昨日車を洗いました」     

「車は昨日私のお父さんに洗われました


 


「私のお母さんは毎日料理を作ります」

 


「料理は毎日私のお母さんによって作られます


これでどうでしょうか?


先生うん、できてるね。普通は言わないような言い方と感じるところもあるけど、ここでは受動態を理解するためなので気にしないでね。

 

受動態の形

先生このように日本語では簡単に「能動態 → 受動態」という言いかえができるけど、それを英語ではどのように言えばいいのか、それを今回は勉強していくからね。


まずは受動態の英語での「形」を覚えておこう。


受動態の形
be動詞 + 過去分詞
〜される, 〜された

生徒これが英語で受動態を作る時に使う形なんですね。


先生そう、例えばこれまでにも


「進行形」 → 「be動詞+〜ing」
「不定詞」 → 「to+動詞の原形」


などのように英語で言うときの形があったよね。それと同じように「受動態」なら「be動詞+過去分詞」と覚えておいてね。


生徒分かりました。ところで「過去分詞」って何ですか?


先生あっ、そうだね。過去分詞は初めて出てくるんだよね。


この過去分詞というのはいくつかの決まった時にしか使われな
いもので、規則動詞の場合は過去形と同じ「ed」の形になるから難しいものではないよ。


例えばこんな感じかな。

 

原形 過去形 過去分詞
play played plyed

これは過去形にするときに「ed」をつける “規則動詞” のときのことで、不規則動詞の場合はそれぞれ覚えていくことになるからね。


とにかく規則動詞の過去分詞は「過去形と同じ形」と覚えておいてね。
※「show」は 「show - showed - shown」となり例外です。


ただし、一つ気をつけてほしいのは「過去分詞」というのは「過去」という言葉がつくけど、これだけで過去のことを表しているわけじゃないよ。今後も何回か出てくるけど、まずは受動態で使われると覚えておこう。


生徒分かりました。


先生それでは実際に英語で受動態の文を作ってみるよ。能動態の文から書きかえていくからみてごらん。


能動態: I cook dinner.        (私は夕食を作ります)

 

    ↓
受動態: Dinner is cooked by me. (夕食は私に作られます)


さあ、この文を見て理解できるかな?能動態と受動態の文をよく比べてもらいたいんだけど。


生徒なんかよく分からないです・・・。


先生うん、まずは受動態の主語を見てみよう。


「Dinner」となっているよね。これは能動態の最後にあった「dinner」が移動したんだよ。


「I cook dinner.」は「私は夕食を作ります」という意味で、この中の「dinner」は「〜を」という意味だから “目的語” というものになっているよね。


このように受動態の主語は目的語を主語にするということをまずは覚えてね。


生徒なるほど。


先生主語の次は動詞がこないといけないよね。


ここで使うのがさっき紹介した受動態の基本形「be動詞+過去分詞」だ。


この問題では能動態の動詞が「cook」となっていることから現在形の文だと分かるよね。また、受動態の主語は「Dinner」だからここで使うbe動詞は「is」でその後ろに過去分詞の「cooked」がくることになる。


ここまでで「Dinner is cooked」(夕食は作られます)という文ができあがったよ。


次は「私によって」という言葉を最後につけ加えてあげるけどここで使われるのが「by」という単語。


この「by」という単語は色々な意味があるけど、ここでは「〜によって」という意味で使われているんだ。その後ろには「me」が続いて「by me」となる。ここまでできると文ができあがりだよ。


「Dinner is cooked by me.」

(夕食は私に作られます


生徒あの〜、最後は 「by I」 じゃダメなんですか?


先生うん、いい質問だね。「by I」じゃダメなんだよ。


なんでかというと、「by」というのは“前置詞”だ。前置詞の後ろは“目的格(〜に,を)”がくるというルールがあったよね?


生徒そんなルールありましたっけ・・・。


先生うん、あったよ(キッパリ)。だから「by me」という言い方になるんだよ。


生徒分かりました、覚えておきます。


先生それじゃ今回のポイントをもう一度最後にまとめておくから、よく確認しておいてね。


生徒はい、ありがとうございました。


受動態のポイント


受動態の形
be動詞 + 過去分詞
〜される, 〜された

受動態の文の作り方

1.能動態の目的語を受動態の主語にする
2.主語の後ろに「be動詞+過去分詞」を続ける。
3.「by」の後ろに能動態の主語を続ける。(この時に代名詞の場合は“目的格”にする)


例文

能動態:


He watched baseball game. (彼は野球の試合を見ました)


         ↓ 能動態の目的語(〜を)を受動態の主語にする


Baseball game (野球の試合は)


         ↓その後ろに「be動詞+過去分詞」


Baseball game was watched (野球の試合は見られました)


*ここでは能動態の文が過去形だったので使うbe動詞も過去形。


         ↓その後ろに「by+能動態の主語」(ここでは目的格)


Baseball game was watched by him. (野球の試合は彼に見られました)




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