命令文(呼びかけとbe動詞の命令文) 中学英語の勉強法




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命令文(呼びかけとbe動詞の命令文)

前回の復習

<誘う命令文>
  • Let's + 動詞の原形(基本の命令文)」 (〜しましょう

例)  Play baseball here. (ここで野球をしなさい)

  • Let's play baseball here. (ここで野球をしましょう

<丁寧な命令文>
  • Please + 動詞の原形(基本の命令文)」 「動詞の原形(基本の命令文) + , please」 (〜して下さい

例) 「ドアを開けてくださいPlease open the door. =Open the door, please.

呼びかけ

先生久美ちゃんこんにちは。 前回までで命令文の作り方のほとんどを解説してきたんだけど理解できているかな?

生徒はい、大丈夫です

先生では今回はその続きでまずは「呼びかけ」を解説していこう。


<呼びかけ>
  • 相手の名前を呼んで、意識をこちらに向けさせる言い方。
  • 「名前, + 命令文」 「命令文 + , 名前」 (名前,〜しなさい)

この「呼びかけ」というのはどんなものかというと、難しいことはなくて、日本語でも

「クミちゃん,そこのお塩とって」 「トシオ、あれを見て」

のようにその人の名前を呼んでから何かをいうことはよくあるでしょう。 このように名前を呼ぶことを「呼びかけ」というんだよ。

生徒えぇ、それだけですか。

先生そう、それだけだよ。

それで、この呼びかけは命令文の前か後ろのどちらにでもつけられるけど、どちらの場合でも“コンマをつける”

これを忘れないようにして欲しいんだね。例文を挙げるとこんな感じだよ。

例)  Kumi, do your homework.   =Do your homework, Kumi.     (クミ宿題をしなさい)

生徒「Kumi」が呼びかけで、前でも後ろでも入れられるんですね。

先生そうだよ。それでは次の文を英語にしてごらん。

(練習) サトル、一生懸命勉強しなさい。

生徒はい。

サトル一生懸命勉強しなさい」だから

Satoru, study hard. Study hard, Satoru.

これでどうでしょうか。

先生うん、大丈夫だね。

be動詞の命令文

先生一応ここまでで命令文の使い方は全て説明したんだけど、最後に「be動詞を使った命令文」をちょっと説明しておくことにしよう。

生徒えっ、be動詞の命令文は何か違うんですか?

先生いや、これまでに説明したことと同じように考えていけばいいんだけど、苦手な人が多いからね。

クミちゃんに質問をするけど、そもそも普通の命令文はどうやって作ったかな?

生徒はい、「動詞の原形」で始めました

先生そうだよね。では次のような文を英語にしてみてくれる。

(問題)  いい子にしてなさい (男の子に言っているとする)

ク:はい、「いい子にしてなさい」というのは確かに「〜しなさい」となるから命令文ですよね・・・。

でも動詞は何だろう、「いい子」かな・・・。

先生う〜ん、「いい子」というのは動詞ではないよ。

生徒そうなんですか?

じゃあ動詞は何ですか?

先生ヒントはこの文を命令文ではなくて、普通の文つまり「あなたはいい子です」という文を考えるんだよ。

すると「You are a good boy.」となるよね。

生徒はい。

先生ではこの文の中で動詞は何かな?

生徒あっ、「are」です。

先生そうでしょう。

そうなると、主語をとって、この「are」を原形に直してあげれば命令文ができるんじゃない?

生徒なるほど。でもbe動詞の原形って何ですか?

先生あっ、それを知らなかったか。

「is」「am」「are」はどれも「be動詞」っていうでしょう。

だからこれらbe動詞の原形は全て“be”なんだよ。

生徒そうなんですか。じゃあ、

Be a good boy.

でどうでしょうか?

先生そう、それでいいんだよ。

今は男の子に対して言っているから「boy」というけど、女の子に対してなら「girl」といえばいいからね。

生徒はい分かりました。それでは最後に今回の内容と関係がある有名な言葉を紹介しておくよ。

それはウイリアム・スミス・クラークという名前のアメリカ人で、日本ではクラーク博士という呼び名で有名だけど、その人がいった言葉で、

少年よ、大志を抱け

という言葉があるんだよ。これは今回の内容とぴったり一致しているから、これを英語で紹介するよ。

Boys, be ambitious.

最初の「Boys,」というところが「少年よ」と“呼びかけ”をしているところ。

そして「be ambitious」というのがこの「be動詞」を使った命令文。 「ambitious」というのは「大望を抱いた、野心を持った」という意味だよ。

生徒なるほど、聞いたことがある言葉ですが、そういう意味だったんですか。

先生そうだよ。

それでは今回はここまでにしておこう。

生徒ありがとうございました。

今回のまとめ

今回は「呼びかけ」と「be動詞の命令文」の解説をしました。


<呼びかけ>
  • 相手の名前を呼んで、意識をこちらに向けさせる言い方。
  • 「名前, + 命令文」 「命令文 + , 名前」 (名前,〜しなさい)

例) Kumi, do your homework.   =Do your homework, Kumi.     (クミ宿題をしなさい)


<be動詞の命令文>
  • Be」で文をはじめる。
  • 「is, am, are」というbe動詞の原形は全て「be」。

例) 「いい子にしてなさい。」    ※ここでは男の子にいう場合を解説

「いい子にしてなさい」    ↓ 「あなたはいい子です」 (普通の文にして考える)    ↓ 「You are a good boy.」    ↓ この中の動詞はare 原形はbe)    ↓ Be a good boy.

(補足) 「少年よ、大志を抱け」 Boys, be ambitious. ※「少年よ」というのは呼びかけ。

「大志を抱け」というのは「ambitious」が形容詞なのでその前に「be動詞」がついている。



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