関係代名詞(長い主語になる文を作る1) 中学英語の勉強法




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関係代名詞(長い主語になる文を作る)

前回の復習

  • Q:関係代名詞とは?
    A:見た目は疑問詞と同じだが、日本語に訳さない

  • Q:先行詞とは?
    A:関係代名詞の前にある名詞で、後ろから修飾される名詞のこと。

  • Q:どのように訳すのか?
    A:I have a friend who can speak English well.を使って解説。


まずは関係代名詞を見つけて、その前後で修飾と被修飾の関係があることを理解する。

 

       ↓
「who」の前にある「a friend」を後ろの「can speak 〜」が修飾


次に先行詞のところまで一度訳してそこまでの内容を把握する。

 

       ↓
「I have a friend.」は「私は友達がいます」で、どんな友達な
のかを後ろからこのあと解説される。


最後に後ろの部分の意味を考えて、前の先行詞につなげる。

 

       ↓
「can speak English well」は「英語を上手に話せる」なので前の先行詞「友達」につなげて、


私は英語を上手に話せる友達がいますとなる。

関係代名詞(長い主語になる文を作る)

先生愛美ちゃん、こんにちは。
前回は「関係代名詞」という新しい単元の勉強に入ったよね。

まずは最初に日本語に訳す練習をしたんだけど分かったかな?


生徒はい、関係代名詞の前にある単語が先行詞といって、関係代名詞の後ろの部分が、後ろから前に戻ってその先行詞を修飾しているんですよね。
先生そうだったね。

  • I have a friend who can speak English well.


という文だと、

  • 先行詞   : 「a friend」

  • 関係代名詞: 「who」

  • 修飾部分  : 「can speak English well」


と分解できて、「can speak English well」が「a friend」を後ろから前に修飾(説明)しているということだったね。
生徒はい。
先生今回はここまでは理解できたということで、もう一つのパターンの文をみていくよ。これだ。

  • The boy who is studying in the room is my brother.


生徒なんか、長い文ですね。
先生うん、まぁ長さはここでは問題ではないんだけど、考えてもらいたいのは前回と同じように
先行詞

関係代名詞
修飾部分


なんだよ。さぁ今回はどういう文の構造になっているでしょう。
生徒え〜と、

The boy who is studying in the room is my brother.

でしょう。まずは関係代名詞を探すと分かりやすいから・・・
関係代名詞whoですよね。
そうなると、先行詞The boyになって、
修飾部分は関係代名詞の後ろだから・・・
「is studying in the room is my brother」
の部分でしょうか。長いですね。
先生う〜んちょっと違うな。それで考えるとどんな意味になる?
生徒え〜と、

「部屋で勉強をしている私の弟は少年」

あれ?
なんか変ですよねこれって。
先生おかしいね。
その原因は「修飾部分」の切り方がおかしいのが原因なんだよ。

今の文を正しく分解すると次のようになるよ。


The boy who is studying in the room is my brother.

 

  • 先行詞   : 「The boy」

  • 関係代名詞: 「who」

  • 修飾部分 : 「is studying in the room


生徒えっ、それだとまだ後ろに残っているじゃないですか。

後ろの「is my brother」はどうするんですか?


先生今回はここが一番のポイントになるんだよね。それではもう少し詳しく見ていくよ

 

長い主語の文

先生The boy who is studying in the room is my brother.
実はこの文は『長い主語の文』になっているんだよ。『長い主語の文』というのは何かというと普通、主語といえば

「I」  「You」  「Ken」

のように単語一つの場合が多いでしょう。もう少し長くても

「My brother」  「Your mother」  「Ken's sister」

になる程度だと思うんだけど、今回の文の主語は

「The boy who is studying in the room」

ここまでなんだよね。そして後ろに残った
「is my brother」は「is」が動詞

「my brother」が「補語」


となっているんだよ。
今は補語というのが分からなくても気にしなくていいからね。

このことを頭に入れてもう一度意味を考えてみると、


The boy who is studying in the room / is  / my brother.

 

(部屋で勉強しているその少年は)  /(です)/ (私の弟)


       ↓ つまり

部屋で勉強しているその少年は私の弟です

こうなるんだよ。
生徒うわぁ、ちゃんとした意味になった〜。

すごいですね。


でも前回のパターンと今回の長い主語の場合とどうやって見分けたらいいんですか?
先生それは簡単だよ。次の2つの文を見比べてごらん。

(普通のパターン)

They are the members who can dance well.

 


They / are / the members who can dance well.
主語 /
動詞 / 先行詞 + 関係代名詞 + 修飾部分


※関係代名詞の前に「are」という動詞が登場している。

(長い主語のパターン)

The girl who can play the violin / is / my cousin.

先行詞 + 関係代名詞 + 修飾部分 / 動詞 / 補語

※「is」という動詞が関係代名詞よりも後ろにある。

このように、関係代名詞を含んだ肯定文で見比べた場合に普通のパターンだと、関係代名詞が登場する前に動詞(上の場合はare)がある。つまりその動詞の前にあるのが文の主語。
下の長い主語のパターンだと、関係代名詞の後ろで始めて動詞が登場している。このような時には2つ目の動詞の前までが長い主語になる。ということ。
ちょっと分かりづらいかな。
生徒難しいですね。
先生最初は慣れていないからそう感じるけど、これもいくつか見ていくとすぐに慣れるよ。それではちょっと練習をしてみようか。

長い主語の文の訳し方練習

先生それでは次の文を日本語に訳してみよう。

1.The girl who is reading a book is my sister.

2.The book which he wrote was very interesting.
3.The steak which we had for lunch was very good.


生徒はい、それじゃ頑張ります。

1.The girl who is reading a book is my sister.

これは関係代名詞が「who」でその前には「The girl」しかないから「長い主語のパターン」になっている。
修飾部分は関係代名詞の後ろから2つ目の動詞の前までだから「is reading a book」まで。

The girl who is reading a book / is my sister.

                  ↑   ↑
           ここまでが主語  2つ目の動詞


そうなると「The girl who is reading a book」が主語になっていて、ここの意味が「本を読んでいるその少女は」となるでしょう。
そうするとあとは「is my sister」だから「私の姉妹です」となって答えは、
本を読んでいるその少女は私の姉妹です
これで大丈夫ですか?
先生うん、それで大丈夫だよ。
生徒そうなると次は、

2.The book which he wrote was very interesting.

はい、今度の関係代名詞は「which」で、その前には「The book」という先行詞しかないからやはり長い主語のパターンです。
次にこの文の主語がどこまでだろう・・・
動詞が「wrote was」と2つ並んでいるので、2つ目の動詞の前までだから「wrote」までが長い主語「The book which he wrote」(彼が書いたその本は)となって、あとは「was very interesting」が続いているから 「とても面白かった」となっています。

The book which he wrote / was very interesting.

         ↑    ↑
  ここまでが長い主語  2つ目の動詞


答えは、
彼が書いたその本はとても面白かった(です)
です。
先生はい、これも正解だね。よーし最後はどうかな。
生徒最後の問題は、

3.The steak which we had for lunch was very good.

関係代名詞が「which」でその前にあるのは「The steak」という先行詞だけだから、この文も長い主語のパターン。
どこまでかなぁ・・・2つ目の動詞が「was」だから、その前の「lunch」までが長い主語だ。
The steak which we had for lunch / was very good.

             ↑    ↑
      ここまでが長い主語  2つ目の動詞


残ったのが「was very good」だから
「The steak which we had for lunch」 

→ 「私たちが昼食に食べたステーキは」


「was very good」 

→ 「とてもおいしかった」


そうなると答えは
私たちが昼食に食べたステーキはとてもおいしかった(です)
でどうでしょうか。
先生よし、全問正解だね。
どう、同じパターンの問題をいくつか解くと分かってきたでしょう?
生徒はい、分かりました。
先生それでは今回はここまでにしておこう。
次回は2つの文を関係代名詞を使って1つにつないでいく方法を説明していくよ。
生徒ありがとうございました。

今回のまとめ

今回は関係代名詞の文で「長い主語のパターン」になる場合を解説しました。

<長い主語になるパターンを訳す手順>

※長い主語はどこまでなのかを見抜くことが大切

1.長い主語の場合の特徴

  • (1)関係代名詞の前には先行詞しかない。
      (肯定文や否定文の場合)

例)The book / which / he wrote was ・・・    

 ↑
  関係代名詞の前に先行詞しかない。

  • (2)関係代名詞の後ろに2つ動詞が登場するので、2つ目の動詞の前までが長い主語

例)The book which he wrote / was very interesting.

 

           ↑    ↑
    ここまでが長い主語  2つ目の動詞



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