関係代名詞(2文を1文につなぐ) 中学英語の勉強法




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関係代名詞(2文を1文につなぐ)

前回の復習

<長い主語になるパターンを訳す手順>

※長い主語はどこまでなのかを見抜くことが大切

1.長い主語の場合の特徴

  • (1)関係代名詞の前には先行詞しかない。

    (肯定文や否定文の場合)


例)The book / which / he wrote was ・・・

 


関係代名詞の前に先行詞しかない。

  • (2)関係代名詞の後ろに2つ動詞が登場するので、2つ目の動詞の前までが長い主語

例)The book which he wrote / was very interesting.

           ↑    ↑
    ここまでが長い主語  2つ目の動詞

関係代名詞の種類

先生愛美ちゃん、こんにちは。

前回は関係代名詞を使った長い主語になる文の訳し方を解説したけども、今回はいよいよ関係代名詞を使って2つの文を1つにしていく方法を解説していくよ。


生徒はい、お願いします。
先生まずはその前に関係代名詞というのはどんなものがあるのかを確認しておこう。関係代名詞は次の種類があります。

<関係代名詞の種類>
先行詞 主格(〜は) 所有格(〜の) 目的格(〜を)
who whose whom (who)
人以外 which which
どちらでも that that


ちょっと見づらいかもしれないけど、上に示したのが関係代名詞の種類だよ。これらをそのときに応じて使い分けることになるからね。
この表の見方だけど、


例えばwhoの場合は、先行詞は「人」で、格は「主格」となります。
また、whomの場合は、先行詞が「人」で、格は「目的格」となります。ちなみにwhomが(who)となっているのは会話ではwhoも使われるので、こちらでもOKということだよ。
まだよくは分からないと思うけど、この表の見方は理解できたかな?
生徒はい分かりました。
先生それでは次に2つの文を関係代名詞を使ってつなぐときの手順を解説していこう。

 

関係代名詞を使って2文を1文にする手順

先生次の手順をただ覚えるだけではなく、問題を解きながら自然に進めていけるようになるまで練習を積んでいく必要があるからね。
生徒はい。
先生

<関係代名詞を使って2文を1文にする手順>

  • 1.2つの文で共通の単語(片方は代名詞)に線を引く。

  • 2.代名詞ではない方の単語を「先行詞」とし、代名詞から関係代名詞を導いて先行詞の後ろに続ける。

  • 3.もう一つの文から代名詞を消して、その他を2の後ろに続ける。


これが手順なんだけど、これを見てもよく分からないよね。実際に例文で実際に一つにしてみよう。

例)

This is my friend.
He can drive a car.


じゃあこの例文を使って考えていくよ。最初は
1.「2つの文で共通の単語(片方は代名詞)に線を引く」

This is my friend.  (こちらは私の友達です)

He can drive a car. (彼は車を運転できます)


この2つの文から共通の単語(片方は代名詞)を選ぶと、「friend」と「He」がそうだね。この単語に下線をひくよ。
2.「代名詞ではない方の単語を「先行詞」とし、代名詞から関係代名詞を導いて先行詞の後ろに続ける」
次に“代名詞ではない方の単語”というのはこの場合は

“friend”で、これが先行詞。また関係代名詞の導き方は次のようにする。

「He」 → 「彼は(主格)」 → 「先行詞は人」 → 「who」

ここまでを文にすると、

This is my friend who (←ここまでできあがる) 

3.「もう一つの文から代名詞を消して、その他を2の後ろに続ける」

“もう一つの文” → 「He can drive a car.」

この中から代名詞の「He」を消して残りの「can drive a car」を2の後ろにつなげると、

This is my friend who can drive a car.

これでできあがりだよ。
どうかな、分かる?
生徒う〜ん、頑張ります。
先生そうだね、ちょっと1つやってみようか。次の2つの文を関係代名詞を使って1つにしてみよう。

(問題)

This is a movie.
It makes us happy.


生徒はい、まず文の意味は
「This is a movie.」 が 「これは映画です」で、
「It makes us happy.」 は 「それは私達を幸せにします」ですよね。
先生そうだね。
生徒それで最初は、
「2つの文で共通の単語(片方は代名詞)に線を引く」だから
This is a movie.の「movie」

It makes us happy.の「It」


が同じなのでここに線を引きます。たしかに片方は代名詞にもなっています。
次に
「代名詞ではない方の単語を「先行詞」とし、代名詞から関係代名詞を導いて先行詞の後ろに続ける」
「代名詞ではない方」は「movie」だからこれが先行詞になって、ここまでを書きます。

This is a movie

次に「It」という代名詞から関係代名詞を導くということは、「It」 → 「それは」 → 「主格」

先行詞は「人以外」だから

 


   「which」


これを先行詞の後ろに書くから、This is a movie which
次に
「もう一つの文から代名詞を消して、その他を2の後ろに続ける」
もう一つの文は「It makes me happy.」で、そのうち「It」を消した残りを後ろに続けると、

This is a movie which makes me happy.

これで完成です。
先生お〜、すごいね。できているじゃない。
それではこの文の意味はどうなるかな?
生徒はい、
「これは私を幸せにしてくれる映画です」となります。
先生そう、その通り。
生徒先生、一つ質問があるんですけど、どうして3番目で、もう一つの文から代名詞を消すんですか?
先生うん、実は関係代名詞というのは2つの働きをするんだよ。

それは

  • 1.文と文をつなぐ接続詞の働き

  • 2.代名詞の働き


この2つの働きがあるんだね。1番は説明が要らないでしょう。

2つの文を1つにしていっているからね。


2番が何のことかと思うけど、これが今の質問に関係あるんだよ。
関係代名詞は「代名詞」の働きもするということだから、今の問題の場合でいえば、「It」の働きを関係代名詞の「which」がすることになるんだよ。
だから、代名詞の「It」が関係代名詞の「which」に変わるから消すと覚えておけばいいよ。
生徒なるほど、2つの文に共通する単語に線を引くけども、そのうちの代名詞の方が「関係代名詞」に変わると考えればいいんですね。
先生そう、その通りだよ。
生徒分かりました。

今回のまとめ

今回は関係代名詞を使って2つの文を1つにつなぐ手順について解説しました。

ここは関係代名詞を今後使いこなすために非常に大切なところになってきますのでしっかり理解してください。

<関係代名詞の種類>
先行詞 主格(〜は) 所有格(〜の) 目的格(〜を)
who whose whom (who)
人以外 which which
どちらでも that that
<関係代名詞を使って2文を1文にする手順>
  • 1. 2つの文で共通の単語(片方は代名詞)に線を引く。
  • 2. 代名詞ではない方の単語を「先行詞」とし、代名詞から関係代名詞を導いて先行詞の後ろに続ける。

  • 3. もう一つの文から代名詞を消して、その他を2の後ろに続ける。

例)

I have a friend.         (私には友達がいます)
He can speak English well.  (彼は上手に英語が話せます)


  

↓ 

  • 1.共通の単語は?

     


    「friend」 と 「He」


  • 2.先行詞が「friend」でここまで書く。

     

    → 「I have a friend」

使う関係代名詞は「He」 → 「彼は」 → 「主格」 → 「先行詞は人」 → 「whoを上の先行詞の後ろに続ける」

 

 → 「I have a friend who

  • 3.もう一つの文から代名詞をとり除いて後ろに続ける。
      → 「I have a friend who can speak English well.」

正解)

I have a friend who can speak English well.
(私には英語が上手に話せる友達がいます)



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